先に結論です。新潟の士業サイト25件のフッタを機械で読んだところ、著作権表示(©)に年が入っていたのは8件でした。© はあるのに年が書かれていないサイトが14件、© の表記じたいが無いサイトが3件で、年と実際の更新日付が両方読めた5件のうち一致は1件だけです。
「© の年が古いサイトは放置されている」という見分け方をよく見かけます。今回それを実際に確かめて、使えない見分け方だと分かりました。 代わりに何を見ればいいかも数えてあります。うちの料金と進め方は料金と進め方に先に出してあります。以下、測り方も結果も全部書きます。
<!-- def --> 著作権表示とは、ページの下にある © と年号と名義の並びのことです。義務ではありませんが、置くなら年の扱いに決まりが要ります。
何を、どうやって数えたか
測定日は2026年8月17日です。対象は次の2つを合わせた26サイトで、実際に中身を取得できたのは25サイトでした。
- 士業11サイト:2026年8月15日のコラム新潟の士業15事務所を開いて、相続の受け皿ページを数えたで名簿にした15事務所のうち、記事本文に名前を書いた11サイト。同じ名簿を別の角度から測っています
- 社労士14サイト:手元の社労士名簿(2026年8月2日作成)でサイトURLが分かっている15件のうち、開けた14件
- 開けなかった1件:社労士名簿の1件は、ドメイン名の名前解決ができませんでした。www の有無・http・別ドメインの計4通りを試して、いずれも同じ結果です
やり方は、各サイトのトップページのHTMLを取得して、次の4点を機械で判定しました。
- フッタなどの © 表記と、その前後60字以内にある西暦
- スマホ表示用の指定(meta viewport)の有無
- https で配信されているか
- 文字コード
先に測り方の弱点を書きます。まず、名簿①のURLを前回保存していなかったため、事務所名で検索し直して特定しました。前回の15事務所のうち、記事に名前を書いていない4事務所は特定できていません。測った先のURLを残していなかったのは、こちらの記録の抜けです。今回ぶんは全URLを保存しました。次に、判定はトップページ1枚だけです。下層ページにだけ新しい年が入っている可能性は拾えていません。
年が入っていたのは25件中8件
| 区分 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| © に年が入っている | 8 | 32.0% |
| © はあるが年が書かれていない | 14 | 56.0% |
| © の表記じたいが無い | 3 | 12.0% |
いちばん多かったのは「© はあるが年が無い」でした。© 事務所名 や Copyright © 事務所名 All Rights Reserved. という形です。この書き方だと、年で古さを判断すること自体ができません。
年が読み取れた8件の内訳です。
| © の年 | 件数 |
|---|---|
| 2026年 | 4 |
| 2024年 | 1 |
| 2023年 | 1 |
| 2021年 | 1 |
| 2013年 | 1 |
3年前の2023年より古い年だったのは、25件のうち2件でした。「© が古い事務所が何件」を数えるつもりで始めましたが、そもそも年が書いてあるサイトが3分の1しかないので、この数え方は成り立ちませんでした。
© の年と、実際の更新日付は一致しない
そこで、別のものさしを当てました。トップページの見える文章の中に日付(2026年8月12日、2026.07.17 のような表記)が入っているかを数え、測定日までのもので一番新しいものを取りました。お知らせやコラムの日付がここに出ます。
| 区分 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| 日付が載っていて、直近が2026年 | 9 | 36.0% |
| 日付は載っているが2025年以前で止まる | 7 | 28.0% |
| 日付が1つも載っていない | 9 | 36.0% |
そして、© の年と日付の両方が読めた5件を並べると、年が一致したのは1件だけでした。
| © の年 | 載っていた直近の日付 | ずれ方 |
|---|---|---|
| 2023年 | 2026年8月3日 | 更新のほうが3年新しい |
| 2026年 | 2025年11月26日 | © のほうが新しい |
| 2026年 | 2026年4月24日 | 一致 |
| 2021年 | 2025年3月1日 | 更新のほうが4年新しい |
| 2013年 | 2023年8月17日 | 更新のほうが10年新しい |
さらに、© が2026年だった4件のうち2件は、日付入りの更新が1つも見つかりませんでした。新しい年が入っているのに、更新された形跡は読めないということです。
理由は考えれば当たり前で、© の年はテンプレートに書かれた文字列か、表示のたびに今年を自動で入れる仕組みのどちらかであることが多いからです。中身を書き換えたかどうかとは、つながっていません。
良い書き方をしていた例を挙げます。社会保険労務士法人 労務技術研究会は Copyright© 2024-2026 と範囲で書いていました。開始年と現在年の両方が分かる形です。逆に、新潟あんしん相続サポート(FUN税理士法人)は © が2023年のままですが、載っている記事の日付は2026年8月3日、測定日の2週間前でした。© だけを見て「放置されている」と判断していたら、間違えていました。
日付が新しい9件のうち4件は、4事務所に同じ文章が入っていた
もう1つ、数えていて見つかったことがあります。直近が2026年だった9件のうち4件は、4つの事務所のサイトに一字一句同じ文章が入っていました。特集の見出しも本文の一文も同じで、社労士向けの共通コンテンツを配信する仕組みが入っているものと見られます。
この4件は、サーバーが返す最終更新日時も2026年8月16日の同じ数分の間(協定世界時15時38分から15時43分)に固まっていました。事務所の人が書いたのではなく、配信された側が入れ替わった時刻です。
つまり、日付が新しいことと、その事務所が自分で更新していることも、そのままではつながりません。事務所自身の言葉で書かれた2026年の更新と読めたのは、9件のうち5件でした。
なお、この4件には2026年10月1日という先の日付も入っていました。ハラスメント対策の義務化の日として同じ一文が置かれていたものです。ここでは「4サイトに同じ文が入っていた」という事実だけを書きます。制度の中身はこの記事では確かめていません。
サーバーに更新日時を聞いても、7件しか答えない
最後に、いちばん確実そうな方法も試しました。サーバーが返す最終更新日時(Last-Modified)です。
25件のうち、この日時を返したのは7件だけでした。残る18件は返しません。中身をその都度組み立てて出すつくりのサイトでは、そもそも意味のある値が出ないためです。しかも、© の年とこの日時の両方が読めたのは1件だけでした。
| ものさし | 読み取れた件数 |
|---|---|
| © の年 | 8 / 25 |
| 見える日付(お知らせ・コラム) | 16 / 25 |
| サーバーが返す最終更新日時 | 7 / 25 |
外から「このサイトは手が入っているか」を測る手段は、ほとんど用意されていないというのが今回の結論です。3つの中でいちばん読み取れたのは、事務所が自分で置いた日付でした。
ついでに測った3項目と、自分の測り方の穴
同じHTMLから3点を数えました。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| スマホ表示用の指定(meta viewport)がある | 21 / 25 |
| https で配信されている | 24 / 25 |
| 文字コードが UTF-8 | 20 / 25(残り5件は Shift_JIS 系) |
ここで、自分の判定を2回とも疑って正解でした。
1つ目。viewport が無かった4件を、スマホのブラウザのふりをして開き直しました。すると4件のうち2件は、返ってくるHTMLがまったく別のもので、そちらには viewport が入っていました。スマホ用のページを別に用意しているつくりです。残る2件は、パソコンでもスマホでも1バイトも変わらない同じHTMLが返りました。「viewport が無い=スマホ非対応」と1回で決めていたら、2件を誤判定していたことになります。スマホでの見え方についてはスマホ対応かどうかを自分で確かめる方法にも書いています。
2つ目。文字コードです。25件のうち5件は Shift_JIS 系でした。この5件を UTF-8 として読もうとすると、5件とも例外で止まります。無理に読み替えると、そのうち2件は ©事務所名 の © が壊れて消え、「© あり」を「© なし」と数えてしまいます。以前、この取りこぼしで割合を間違えたことがあるので、今回は最初から meta charset を読んでから判定しました。
自分のサイトはどうか
同じ基準を自分のサイトにも当てました。フッタは © 2026 ゆーたか(高橋祐太) で年が入っています。viewport あり、文字コードは UTF-8 です。コラム一覧の直近の日付は2026年8月16日でした。
ただし、© の年が入っていること自体は、今回の測定でほとんど意味が無いと分かった項目です。うちの場合、更新の気配は毎日足しているコラムの日付のほうに出ます。士業向けの制作見本は士業向けの制作見本と社労士事務所の制作見本に置いてあり、どちらも日付の出る更新枠を最初から入れてあります。
よくいただく質問
フッタの © は、年を入れたほうがいいですか
入れるなら 2020-2026 のような範囲にすることをおすすめします。今回、範囲で書いていたのは1件だけでした。開始年だけだと古く見え、今年だけだと開設時期が分かりません。ただし、年を入れても読む人の判断材料にはあまりなりません。今回の25件では、© の年と実際の更新日付が両方読めた5件のうち、一致は1件だけでした。年の管理に手間をかけるより、日付の出る更新枠を1つ用意するほうが効きます。
更新していることを外から分かるようにするには、何を置けばいいですか
日付つきの更新枠を1つ持つことです。お知らせでもコラムでも構いません。今回、外から読み取れたものさしの中で、いちばん多く読めたのがこれでした(25件中16件)。逆に、日付が1つも載っていないサイトは9件あり、そこは更新の有無を外から判断する方法がありませんでした。置くときは、投稿日を本文と一緒にテキストで出してください。画像の中の日付は機械から読めません。
配信されるコンテンツを載せるのは意味がないですか
意味が無いとは言えません。ただ、今回のように同じ文章が同業の複数サイトに入るので、他と違うことを示す材料にはなりません。実際、4事務所に一字一句同じ文が入っていました。読む人が「この事務所に頼もう」と思う材料は、その事務所が自分の言葉で書いた部分にしかありません。配信枠は置いたうえで、自分で書く枠を別に1つ持つのが現実的です。相続の受け皿ページで同じことが起きている話は新潟の士業15事務所を開いて、相続の受け皿ページを数えたに書きました。
年を毎年書き換えるのを、自動にしても構いませんか
構いません。ただし自動で年だけが進む状態は、中身を更新している証拠にはなりません。
今回数えた25サイトでも、© の年と実際の更新日付が一致していない例がありました。年が今年になっているのに、最後のお知らせが3年前という組み合わせです。読む人はまず日付の入った中身を見ます。自動更新を入れるかどうかより、年の隣に「最終更新日」を置くほうが先です。読む人はそこで、生きているサイトかどうかを判断します。
まとめ|新潟の士業サイトの著作権表示と、更新の気配
2026年8月17日に、新潟の士業サイト25件のトップページを機械で読んだ結果です。
- © に年が入っていたのは8件(32.0%)。年の無い © が14件、© じたいが無いのが3件
- © の年と、載っている更新日付の両方が読めた5件のうち、年が一致したのは1件
- © が2026年の4件のうち2件は、日付入りの更新が1つも見つからない
- 見える日付が読めたのは16件(64.0%)。直近が2026年は9件だが、うち4件は4事務所に同じ配信文
- サーバーが返す最終更新日時は7件しか返らない
- スマホ表示用の指定は21件、https は24件、文字コードが UTF-8 なのは20件
© の年は、サイトが生きているかどうかの手がかりになりません。見るべきは、日付が出る場所を持っているか、そこに事務所自身の言葉が入っているかです。自分のサイトが外からどう見えているか気になる方は、無料のサイト診断で今回と同じ観点から測ってお渡しします。
更新の見せ方を含めた士業サイトの組み立ては、税理士事務所の制作見本で見られます。対象を創業期に絞ってから書く手順です。
