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2026.09.15コラム

開業前にホームページはいつ作るのか|相談85件と制作会社120社超を数えた

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開業前にホームページはいつ作るのか|相談85件と制作会社120社超を数えた

開業日は決まっています。内装の工事日も、什器の納品日も、保健所や税務署に出す書類の締切も、相手が日付を持っているので勝手に進んでいきます。ホームページだけが、誰からも催促されません。気になって制作会社に聞くと「いつでも始められます」と返ってきて、また後ろに動きます。

同じ止まり方が知恵袋にも残っています。2017年10月、翌年10月の開業を予定している方が、テナントを借りる時期と会計ソフトを入れる時期を並べたうえで、制作期間を1か月と見た場合にいつ頃完成させておけばよいか、その理由もあわせて教えてほしい、と書いていました。答えは2件付いていますが、どちらも期間の根拠は示していません。

僕は新潟で医療機関・接骨院・士業のホームページを作っています。「開業に間に合いますか」と聞かれる回数が多いので、答える前に数えました。

2026年9月15日、Yahoo!知恵袋で開業した方・これから開業する方の相談85件を読み、あわせて制作会社166社のサイトを開きました。相談85件のうち、作る時期そのものを聞いていたのは1件です。制作会社は126社が開けて、ホームページの制作期間を数字で公表していたのは21社、その長いほうの値の中央値は3か月でした。

開業日が決まっていて逆算したい方は、無料のサイト診断に業種と開業予定日を書いて送ってください。この記事と同じ数字で、いつ何を始めるかを並べて返します。

<!-- def --> 開業前のホームページとは、開業日より先に公開して、開業の予定と場所と連絡先を知らせるページのことです。開業後に育てる集客用のページとは、載せる中身も作る時期も分けて考えます。

何を、どうやって数えたか

測定日は2026年9月15日です。数えたものは2つあります。

1つ目はYahoo!知恵袋です。「開業 ホームページ いつ」「開業前 ホームページ 準備」「治療院 開業 集客」など20語で検索し、一覧を延べ856件ぶん読みました。重複を除くと768件です。このうち、開業と、ホームページ・集客の両方に触れている318件の質問ページを全部開き、318件とも本文と回答まで読めています。

318件から、相談者が開業する本人(または開業したばかりの本人)で、話題がホームページ・ウェブ集客のものを機械で187件に絞り、その187件を1件ずつ読んで102件を題材違いとして外しました。外した中身は、患者や客の立場からの質問、開業費の経理、ホームページ制作業で独立する側の相談などです。残った85件がこの記事の分母です。最も古い相談は2006年、最も新しいものは2026年で、2020年以降が30件でした。

2つ目は制作会社のサイトです。名簿は、下請けの相談先として2026年8月20日から9月14日までに集めた166社を使いました。各社のトップページを開き、流れ・料金・よくある質問らしき内部リンク先を最大14ページまでたどっています。1社あたり平均8.1ページを読みました。

他社のHTMLは、<meta charset>を読んで文字コードを判定してから中身を取り出しています。ここを見ずに数えると、Shift_JISのページが化けたまま集計されます。

測れなかったことも書いておきます。開けたのは166社のうち126社です。到達できなかった40社の内訳は、名前解決ができないものが32社、アクセスを断られたものが4社、残る4社はサーバーの応答やページの消失でした。「期間を書いていない」と数えた105社についても、最大14ページの範囲で見つからなかった、という意味です。さらに深いページに書いてある可能性は残ります。

知恵袋の質問文はそのまま引用せず、短く言い換えています。質問者が特定できる書き方はしていません。

開業の前と後で、相談の中身が入れ替わる

85件を、相談した時点(開業前か、開業後か)と、聞いていることで分けました。

聞いていたこと開業前開業後計
作ったのに人が来ない81321
自分で作るか、頼むか17118
費用がどれくらいか15015
地図に出てこない・登録の仕方11011
検索で出てこない246
業者の選び方・契約224
その他(載せてよい内容・作る意味・時期)10010
計553085

開業前の55件は、手段と値段に寄っています。自分で作るか頼むかが17件、費用が15件で、この2つで32件。割合にすると開業前の6割弱です。無料のツールで作れるか、業者だといくらか、という質問が並びます。

開業後の30件は、中身が入れ替わります。地図に出てこない10件、人が来ない13件、検索で出てこない4件を足すと27件で、開業後の9割です。2026年5月にはヒーリングルームを開いた方が、ホームページまで作ったのにまったく集客できない、と書いていました。2024年7月には美容室を開いた方が、Googleマップに登録したのに「地名+美容室」で自分の店にピンが立たない、と書いています。

そして、作る時期そのものを聞いていたのは85件のうち1件でした。冒頭に出した2017年の相談です。開業前の方は手段と値段を調べ、開業後の方は出てこない理由を探していて、その間にある「いつ動くか」を聞く人がほとんどいません。

ホームページは何か月かかるのか?

逆算するには、かかる期間が要ります。そこで、制作会社が自分のサイトに書いている数字を集めました。

126社のうち、ホームページやランディングページの制作期間を数字で公表していたのは21社です。6社に1社という割合になります。21社の数字を、短いほうの値の順に並べます。

公表されている制作期間社数
長いほうの値が1か月まで3
長いほうの値が2か月まで3
長いほうの値が3か月まで6
長いほうの値が4か月まで4
長いほうの値が5か月以上5

短いほうの値の中央値は1.5か月、長いほうの値の中央値は3か月でした。21社のうち15社は、長いほうの値に3か月以上を挙げています。いちばん短い記載は、株式会社アーティスのパッケージプランの2週間から。いちばん長い記載は、SO MEDICAL DESIGN合同会社がページ数の多い場合として挙げている10か月前後です。

ここで大事なのは、21社の数字が同じものを指していない点です。テンプレートを選ぶプランの2週間と、設計から作るプランの4か月は、別の作業の期間です。見積もりを見るときは、金額より先に「その期間が何から何までを指すか」を聞いてください。

公表されている期間には、原稿を書く時間が入っていない

21社の記載を読んでいくと、期間を2つに分けて書いている会社があります。ここが逆算のいちばん大きな落とし穴でした。

株式会社ランドサークルは、10ページ程度なら制作を始めて1か月半ほどで公開、と書いたうえで、原稿を揃える期間も含めると平均で2〜3か月になる、と続けています。同じ会社の同じページで、期間が倍近く変わります。

株式会社HSK(ほねぺじ)は、平均で1か月から2か月ほどで完成、と書いたあとに、自社が制作する時間よりも、依頼した側から情報や写真を出してもらう時間のほうがかかる場合が多い、と書いています。

つまり、多くの会社が公表している「制作期間」は、材料がそろってからの作業時間です。原稿と写真を集める時間は、依頼する側の持ち時間として、その手前に別で積まれます。

この手前の時間がどれくらいの量になるかは、先に数えてあります。新潟の接骨院と社労士事務所の名簿から86サイトを開いて数えたところ、トップページの本文は中央値で1,578字でした(ホームページの原稿が書けない方へ、2026年9月12日の測定)。写真は接骨院と訪問看護の92サイトで中央値3枚です(ホームページの写真が用意できない方へ、2026年9月14日の測定)。

僕のこの営業サイトも数えてみました。トップ・サービス・実績・自己紹介・問い合わせ・プライバシーポリシーの6ページで、本文は合わせて19,051字、画像は114枚です(2026年9月15日に、各ページの<main>の中だけを数えました。実績ページの制作見本カード分を多く含みます)。開業時にここまでは要りませんが、数千字と写真数枚は、思いついた日に書き切れる量ではありません。

開業日から逆算した表

ここから先は、上の測定値を足し合わせた僕の見積もりです。両方の期間を合計した数字を公表している会社は、126社の中に1社もありませんでした。そのため、この表は測定結果ではなく、測定値からの計算として読んでください。

開業日からの逆算やること根拠にした数字
5か月前2〜3社に相談し、期間が何を指すかを聞く長いほうの値の中央値が3か月
4か月前依頼先を決める。原稿と写真の担当を決める材料待ちで期間が伸びる記載が複数
3か月前制作を始める。並行して原稿を書く原稿込みで2〜3か月の記載
1か月前公開する。Googleビジネスプロフィールを登録する開業後の相談の3割が地図
開業日求人・チラシ・名刺にURLを載せて回す開業後の相談の4割が集客

短いプランを選ぶなら、この表はそのまま1〜2か月ぶん後ろにずらせます。逆に、撮影が入る業種や、料金表の作り込みが必要な業種は、前にずらしてください。

開業前に用意しておくと止まらない3つ

85件を読んでいて、開業後に詰まった方が共通して手元に持っていなかったものが3つありました。数が多い順に並べます。

  1. 地図の登録(開業後の相談30件中10件)。屋号・住所・電話番号・営業時間を、開業前に紙1枚にまとめておきます。表記が請求書やチラシと1文字でも違うと、後から直す手間が増えます。
  2. 料金とメニューの一覧(自分で作るか頼むかを聞いた18件の多くが、ここで手が止まっています)。数字が決まらないとページが作れません。ただし接骨院・鍼灸院は広告のきまりで書ける範囲が限られます(整骨院・接骨院の広告規制)。
  3. 院内と担当者の写真。撮影を頼むなら、内装工事が終わってから開業日までの短い期間に入れることになります。日程を先に押さえておくと、公開が写真待ちで止まりません。

この3つは、制作会社を決める前でも自分で進められます。逆に言えば、決めていないまま依頼すると、上の表の「3か月前」から先が動きません。

無料のサイト診断では、開業予定日と業種をいただければ、この3つのうち何がどれだけ足りないかを数えて返しています。作る会社を他社に決めていても構いません。

よくいただく質問

開業前にホームページを作るのは早すぎませんか

早すぎることはありません。85件のうち開業後の相談30件は、その9割が「出てこない」「来ない」でした。公開してから検索やGoogleマップに情報が回るまで時間がかかるので、開業日に公開するより手前で出しておくほうが、開業日に間に合います。

開業日が決まっていなくても相談していいですか

構いません。むしろ、日が決まる前のほうが期間の調整がききます。制作会社126社のうち、期間を公表していたのは21社だけでした。残りは聞かないと分かりませんので、候補を2〜3社に絞って期間を尋ねるところから始めてください。

最初はGoogleビジネスプロフィールやSNSだけではだめですか

開業直後の入口としては働きます。ただ85件の中には、地図に登録したのに出てこない、写真が認証されない、アカウントが停止された、といった相談が並んでいました。地図とSNSは、こちらで直せない部分が多く残ります。連絡先と料金を自分の管理下に置いておくと、止まったときの逃げ道になります。

自分で作って、あとから頼み直すのは損ですか

損にはなりません。開業前の相談55件のうち17件が、この迷いでした。先に自分で作って、開業後に作り直した方の相談も残っています。ただし、ドメインとサーバーの契約は自分の名義で取っておいてください。ここが他人名義だと、後から移すときに時間とお金がかかります。

制作期間を教えてくれない会社は避けたほうがいいですか

そうとは限りません。126社のうち105社は、少なくとも表に出ている14ページの範囲では期間を書いていませんでした。書いていないこと自体は珍しくありません。見積もりのときに、公開希望日を先に伝えて、そこから逆算した日程表をもらえるかどうかで判断してください。

まとめ|開業前にホームページはいつ作るのか

2026年9月15日に数えた結果を、3つにまとめます。

  • 知恵袋の相談85件のうち、作る時期そのものを聞いていたのは1件。開業前は手段と値段(55件中32件)、開業後は出てこない・来ない(30件中27件)に分かれます
  • 制作会社126社のうち、期間を公表していたのは21社。長いほうの値の中央値は3か月、短いほうの値の中央値は1.5か月でした
  • 公表されている期間の多くは、材料がそろってからの作業時間です。原稿を揃える期間を足すと2〜3か月になる、と書いている会社があります

開業日から引き算すると、相談を始めるのは5か月前、制作に入るのは3か月前あたりになります。ここまでは計算ですが、屋号・料金・写真の3つは、依頼先を決める前から自分で進められます。

無料のサイト診断に、業種と開業予定日、いま決まっていることを書いて送ってください。この記事と同じ数え方で、残り何日で何を用意する必要があるかを表にして返します。料金とサービスの内容も先に見ていただけます。

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