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2026.08.26(最終更新 2026.08.29)コラム

訪問看護と訪問介護2,232件、採用ページに給与があるのは297件

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訪問看護と訪問介護2,232件、採用ページに給与があるのは297件

先に結論です。6県の訪問看護・訪問介護2,232件のサイトを開き、採用ページの中身まで確認できたのは1,869件中1,298件(69.4%)でした。ただし給与額が書いてあるのは297件(15.9%)、そのページから応募できるのは267件(14.3%)で、採用ページ・給与・応募先の3つがそろうのは79件(到達の4.2%)だけです。

ここまでは高い数字なのに、落ちるのはその先でした。

つまり「採用ページはある」の段階でつまずいている事業所はほとんどありません。つまずいているのは、そこに条件を書くところと、その場で応募させるところです。 うちの料金と進め方は料金と進め方に先に出してあります。以下、数え方も判定の失敗も全部書きます。

<!-- def --> 訪問看護ステーションとは、看護師や理学療法士が利用者さんの自宅へ出向く事業所のことです。主治医の指示のもとで、看護とリハビリを行います。

どうやって数えたか

対象は、介護サービス情報公表システムから作った6県の事業所名簿のうち、サイトURLが載っている2,232件です。訪問介護1,386件・訪問看護846件。県の内訳は群馬552・長野525・福島421・富山294・新潟232・山形208件です。

サイトを開いた測定日は2026年8月19日。 そのあと判定を確かめ直した日が2026年8月26日です。数字が変わった箇所は、どちらの日のものか分かるように書きました。

開いたページは、トップと問い合わせページと採用ページを合わせて4,936枚です。判定は4段に分けています。

段何を見たか判定の中身
0到達URLが開けたか。httpとhttpsの入れ替え、wwwの付け外しまで試す
1入口トップページに採用・求人・募集などの語を含むリンクがあるか
2中身そのリンク先に募集要項・採用情報・募集職種の語、または雇用形態や勤務時間などの語が2つ以上あるか
3条件採用ページに給与額が数字で書いてあるか/そのページから応募フォームに届くか

文字コードはmeta charsetを読んでからcp932とeuc-jpにフォールバックして開いています。今回はcp932が66件、euc-jpが2件ありました。この処理を入れずにバイト列のまま数えると、この68件は中身が空だと誤判定されます。

結果1:4段の関門で、1,869件が79件まで減る

段件数到達1,869件に対して
到達した1,869名簿2,232件の83.7%
採用の入口リンクあり1,48979.7%
採用ページの中身あり1,29869.4%
給与額が読める29715.9%
その場で応募できる26714.3%
3つすべてそろう794.2%

入口から中身への通過率は1,489件中1,298件(87.2%)で、ここはあまり落ちません。大きく落ちるのは、中身から条件への段です。1,298件のうち給与額が読めるのは297件(22.9%)、応募フォームに届くのは267件(20.6%)でした。

採用ページに看護師・介護福祉士・サービス提供責任者といった職種の語があるのは1,124件(60.1%)。採用サイトを別ドメインに置いている事業所は108件(5.8%)でした。

到達しなかった363件の内訳も出しておきます。ドメインが名前解決できない188件、404が107件、タイムアウト22件、403が13件、SSLの接続に失敗8件、その他25件です。名簿にURLが載っていても、いま開けるとは限りません。

サービス別に並べるとこうなりました。

測ったもの訪問看護733件訪問介護1,136件
採用ページの中身あり503(68.6%)795(70.0%)
給与額が読める102(13.9%)195(17.2%)
その場で応募できる103(14.1%)164(14.4%)
https642(87.6%)904(79.6%)
スマホ向けの指定あり656(89.5%)914(80.5%)

採用ページの有無ではほとんど差がつかず、差が出たのはhttpsとスマホ向けの指定でした。 訪問看護のほうが8ポイント前後高くなっています。

結果2:県ごとの差は、給与を書くかどうかに出る

県名簿到達採用ページの中身給与額応募フォーム
群馬県55246969.7%21.7%12.2%
長野県52539865.3%14.1%12.1%
福島県42135271.6%17.3%16.5%
富山県29424569.0%12.7%13.1%
新潟県23222271.2%11.7%19.8%
山形県20818372.1%11.5%15.3%

採用ページの中身がある割合は65〜72%の範囲に収まっていて、県による差はほとんどありません。割れたのは給与額で、いちばん高い群馬県21.7%といちばん低い山形県11.5%で倍近く開きました。

新潟県は到達率が232件中222件(95.7%)で6県のうち最も高く、応募フォームの19.8%も最高です。一方で給与額は11.7%で最下位でした。開けるサイトは多く、送る先も用意されているのに、条件が書かれていない。 これは新潟で営業していての実感とも合います。

ただし、これを「県民性」のような話にはしません。名簿の作り方も事業所の構成も県ごとに違うので、ここで言えるのは分布の形までです。

結果3:法人サイトへの相乗りが、採用ページ率を押し上げている

到達した1,869件が使っているドメインは1,359個しかありません。757件(40.5%)は、ほかの事業所と同じドメインの中にいます。 最も多いドメインは91件が同居していました。

専用ドメインと共有ドメインで分けると、向きが逆になります。

測ったもの専用ドメイン1,112件共有ドメイン757件
採用ページの中身あり681(61.2%)617(81.5%)
給与額が読める202(18.2%)95(12.5%)
その場で応募できる134(12.1%)133(17.6%)
問い合わせフォームあり680(61.2%)413(54.6%)

採用ページがある割合は共有ドメインのほうが20ポイント高く、給与額が読める割合は専用ドメインのほうが6ポイント高い。 法人サイトの採用ページは、法人ぜんたいの募集をまとめて載せています。そのため「ページはあるが、その事業所の条件は書いていない」形になりやすいということです。

これがいちばんはっきり出たのが、全国チェーンの123件でした。採用ページの中身があるのは121件(98.4%)。給与額が読めるのは1件(0.8%)です。 本部の採用サイトに飛ばして終わりで、事業所ごとの条件には届きません。

法人格で分けても同じ傾向が見えます。採用ページの中身がある割合は公的が102件中85件(83.3%)で最も高いのに、給与額が読めるのは8件(7.8%)で最も低い。逆に合同会社は採用ページが73件中38件(52.1%)と低いのに、給与額は18件(24.7%)で最も高くなりました。

結果4:自分の判定の穴を3つ見つけた

数え終わってから、判定そのものを疑い直しました。8月26日にやり直したぶんです。

穴1:応募フォームを311件と数えていたが、確認できたのは267件だった。 機械は「採用ページに入力欄が3つ以上あるフォームがあれば応募できる」と数えていました。実際に214個のURLを開き直したところ、28個(行にすると43件)はサイト内検索の窓を1件と数えていました。 入力欄が49個ある検索フォームを応募フォームとして数えていた例もあります。数え直した内訳は、ページ内にフォームがあるのが146件、外部のフォームサービスへ渡しているのが121件です。311件は取り消して267件に訂正しました。

穴2:給与額307件のうち、10件は給与ではない数字を拾っていた。 307件ぶんの拾った文字列を全部読み直しました。「基本給は規定による、交通費は最高◯円」の交通費を、給与として拾ったものがあります。ほかに精勤手当を拾ったもの、夜勤手当を拾ったものを合わせて10件でした。307件を297件に訂正しています。

さらに、病院や法人の採用ページを共有しているために、桁が1つ違う医師の年収を拾っていた行が10件ありました。 これは「そのページに給与額は書いてある」という判定としては誤りではないので、取り消していません。ただし、募集している看護職・介護職の条件が読めたという意味ではありません。同じ混在は新潟市の訪問看護57事業所を数えた記事のときにも出ています。

穴3:名簿のURL欄が、そもそもサイトではない行が10件あった。 開いた先がGmailのログイン画面だった行が10件あります。名簿にメールアドレスの遷移先が入っていたものです。ほかに、サイト作成サービスの初期設定のままでタイトルが英語の見本名になっている行が2件ありました。この12件は「サイトはあるが、探した人には何も伝わらない」側に入ります。

数え方の限界も残ります。JavaScriptで後から描画されるフォームと、画像だけで作られた応募導線は拾えません。267件も297件も下限の数字です。

新潟だけを数えた2本と並べる

同じ手順を、新潟市の1業種だけでも回しています。

測ったもの今回(6県2,232件)新潟市の訪問看護新潟市の訪問介護
分母の作り方名簿にURLがある全件名簿の「事業所独自HP」が○の57件名簿にURLがある125件
到達1,86955110
採用ページの中身69.4%61.8%75.5%
応募フォーム14.3%38.2%25.5%

分母の作り方が違うので引き算はできません。 新潟市の2本は「その事業所のサイトだと確認できた先」に絞ってあるぶん、条件のそろった割合が高く出ます。詳しい数え方は訪問看護の求人ページを数えた記事と訪問介護110事業所を数えた記事に書きました。

それでも共通しているのは1つです。採用ページの有無ではもう差がつかず、差がつくのは条件を書くところと応募先を置くところ。 6県に広げても向きは変わりませんでした。

そろっている例を3つだけ挙げます。いずれも2026年8月26日に開き直して確認しました。訪問看護ステーション誠(群馬県前橋市)は職種ごとに条件を並べたうえで施設別の応募フォームを置き、フォームが使えない場合の電話も添えています。つるかめ訪問看護ステーション(長野県諏訪市)は募集人数まで書いています。ヘルパーステーションけやきの村(福島県)は募集人数と昇給の実績まで出したうえで、エントリーフォームを同じページに置いていました。

よくいただく質問

給与を書かない事業所が多いのは、書けない事情があるからでは?

その事情はあると思います。経験で決める、資格で決める、という書き方をしている事業所もありました。ただ今回の数え方では、幅で書いてあれば給与額ありに数えています。 下限と上限を出しているだけの事業所も297件に入っているので、「一円単位まで確定しないと書けない」わけではありません。

採用ページは求人サイトに任せているので不要では

判断はお仕事の取り方次第で、ここでは断定しません。今回の数え方では、Indeedなどの外部の求人媒体へのリンクは「自サイトの採用ページ」に数えていません。ただ、外部媒体で見つけた人がそのあと事業所名で検索して自社サイトを見に来る動きはあります。そのときに条件が読めないと、比べる材料が媒体の情報だけになります。

4,936ページも開いて、相手のサーバーに迷惑はかかりませんか

1サイトあたり平均で2.6ページ、同じドメインは1回だけ開いて同居する事業所すべてに結果を配る作りにしています。403で機械を断っているサイトは、それ以上追いかけていません。

うちの事業所ぶんの判定を見せてもらえますか

できます。事業所名かURLをお送りいただければ、今回の11項目(到達・https・スマホ向けの指定・文字コード・問い合わせフォーム・その場所・採用の入口・採用ページの中身・職種の記載・給与額・応募フォーム)をそのままお返しします。無料のサイト診断からどうぞ。

まとめ|訪問看護のホームページで先に手をつけるところ

  • 6県2,232件のうち到達1,869件。採用ページの中身まであるのは1,298件(69.4%) で、ここはもう差がつかない
  • 給与額が読めるのは297件(15.9%)、その場で応募できるのは267件(14.3%)。3つそろうのは79件(4.2%)
  • 県で割れたのは給与額。群馬21.7%に対して山形11.5%。新潟は到達率と応募フォームが最高で、給与額は最下位
  • 共有ドメインの757件は採用ページ率が81.5%と高いのに給与額は12.5%。全国チェーン123件では98.4%対0.8%まで開く
  • 自分の判定は3か所まちがえていた。応募フォームは311件から267件へ、給与額は307件から297件へ訂正。検索窓をフォームと数え、手当を給与と数えていた
  • 測定日は2026年8月19日、判定のやり直しは2026年8月26日

先に手をつけるなら、新しいページを作るより、いまある採用ページに給与の幅と応募フォームを足すほうが先です。 そこまでやっている事業所は、6県で100件に4件しかありませんでした。

測定した全項目は手元のファイルに残してあります。数え方に穴が見つかったら、この記事に追記します。

採用の欄をどう並べるかは、訪問看護ステーションの制作見本に置きました。訪問件数の上限とオンコールの回数まで先に出しています。

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求人ページに、給与額は書いてありますか。

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