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ゆーたか YUTAKA — MEDICAL & LEGAL WEB
2026.08.19(最終更新 2026.08.29)コラム

新潟市の訪問介護110事業所、採用ページはあっても給与は18件だけ

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新潟市の訪問介護110事業所、採用ページはあっても給与は18件だけ

先に結論です。新潟市の訪問介護事業所110件のサイトを1件ずつ開いたところ、採用ページがあったのは83件(75.5%)でした。ただし給与額まで書いてあるのは18件、応募フォームまであるのは28件で、110件のうち56件は複数の事業所で1つの法人サイトを共有し、開いた先に事業所の名前が出てきませんでした。

訪問介護は、いま新潟でいちばん人が集まらない現場のひとつです。求人媒体に出しても、応募する前に事業所名で検索されます。そのときに何が出てくるかで、応募するかどうかが決まります。

うちの料金と進め方は料金と進め方に先に出してあります。以下、数えかたも結果も全部書きます。

<!-- def --> 採用ページとは、求人サイトへの掲載とは別に、事業所が自分のホームページに置く募集の案内のことです。求人サイトの掲載が切れても残り続けます。

何を、どうやって数えたか

測定日は2026年8月19日です。

  • 名簿:手元にある新潟市の訪問介護事業所170件の名簿を使いました。介護サービス情報公表システムの掲載内容をもとに作ったものです
  • 対象:名簿のサイトURL欄が埋まっている125件。170件のうち73.5%です。残りの45件はURL欄が空で、今回は対象外にしました
  • 到達:125件のうち110件が開けました。分母はこの110件です
  • 上限は設けていません。 125件すべてを開いています。途中で切ってはいません

開けなかった15件の内訳も書いておきます。

開けなかった理由件数補足
HTTP 403(アクセス拒否)6すべて同じ全国チェーンの法人サイト。法人トップも同じく403
HTTP 404(ページが無い)5うち4件は、法人トップに差し替えれば開けた
ドメイン名を解決できない1サイトURLが古い可能性
応答なし(タイムアウト)3同一法人。後で法人トップを開き直したら表示できたので一時的なもの

404の5件のうち4件は、法人サイト自体は生きているのに、その事業所を紹介するページだけが消えていました。 名簿は2026年8月12日に作ったものなので、そこから1週間で切れたわけではなく、もともと切れていたことになります。法人サイトの中の1ページに載せてもらう形は、こういう切れかたをします。

判定は次のように機械で行いました。

  1. サイトのトップページを開き、<meta charset> を読んで文字コードを判定してから中身を読む
  2. トップページのリンクから「採用」「求人」「リクルート」等のリンクを拾い、最大4本まで実際に開く
  3. 開いた先に募集要項レベルの語(雇用形態・勤務時間・応募資格・待遇・休日・給与など)が2種類以上あるか、または「募集要項」「採用情報」「募集職種」の見出しがあれば採用ページありとする
  4. 採用ページの本文に、新潟・訪問介護・給与額・応募フォームがそれぞれあるかを数える

トップページ・問い合わせページ・採用ページを合わせて、開いたページは合計326枚です。

採用ページがあったのは83件。入口だけが12件

段階件数分母110に対する割合
採用・求人へのリンクがトップにある9586.4%
そのリンク先に募集要項の中身がある8375.5%
採用ページが別ドメインにある1311.8%

入口のリンクはあったのに、中身に届かなかったのが12件です。リンク先が会社案内で終わっていたり、「随時募集しています」の一文と電話番号だけだったりします。求職者から見ると、リンクを押した先で判断材料が増えないので、押した意味がありません。

給与は18件、応募フォームは28件

採用ページがあった83件の中身を数えました。

採用ページに書いてあるもの件数83件に対する割合
介護職・ヘルパー・介護福祉士などの職種名6274.7%
「新潟」の地名4756.6%
「訪問介護」または「ホームヘルプ」3643.4%
応募フォーム(ページ内または外部)2833.7%
給与額(数字)1821.7%
その事業所の名前1720.5%

いちばん落ちたのは給与です。採用ページを作ったのに給与額を書いていないのが65件あります。

気になるのは「新潟」の47件のほうです。裏返すと36件は、採用ページを最後まで読んでも、それが新潟の募集なのかどうか読み取れません。全国に事業所を持つ法人の採用ページが、法人まるごとの募集として書かれているためです。新潟で働きたい人が新潟の事業所名で検索してたどり着いても、そこに新潟の話が無いことになります。

採用ページがあり、新潟の話があり、給与額があり、応募フォームまである。この4つがそろっていたのは6件(110件の5.5%)でした。さらにその採用ページに事業所の名前まで出ていたのは5件です。良い例なので名前を出しておくと、ヘルパーステーショングッドスマイル、ヘルパーステーショングッドスマイル新潟西、江南ケアプラザ、ときめきケアプラザ、訪問介護事業所ケアププ新潟東の5件です。江南ケアプラザとときめきケアプラザは、法人が採用専用のドメインを別に立てている形でした。

半分は、法人サイトに相乗りしていた

ここが今回いちばんはっきり出たところです。110件が使っていたドメインは、重複を除くと70個しかありません。

名簿のURLの形事業所数割合
そのドメインを使うのがその1事業所だけ5449.1%
2事業所以上で1つのドメインを共有5650.9%

共有していたのは16ドメイン。まったく同じURLを2事業所以上が名簿に載せているケースが45件あり、最大は1つのURLを11事業所が共有していました。同じ法人の別表記を合わせると、1法人14事業所が同じ法人トップを指しています。新潟市社会福祉協議会の6事業所も、同じ協議会サイトを指していました。

この2群で数字を分けると、性格の差が出ます。

項目専用ドメイン54件共有ドメイン56件
採用の入口リンクがある42(77.8%)53(94.6%)
採用ページがある33(61.1%)50(89.3%)
採用ページに「新潟」がある26/3321/50
採用ページに事業所名がある11/336/50
問い合わせフォームがある37(68.5%)24(42.9%)

採用ページの「ある・なし」だけを見ると、法人サイトに相乗りしている側のほうが成績が良く見えます。 89.3%対61.1%です。大きな法人ほど採用ページはきちんと作ってあるので、当然といえば当然です。

ところが中身で見ると逆転します。共有ドメインの採用ページ50件のうち、新潟の話が出てくるのは21件、事業所の名前が出てくるのは6件だけです。専用ドメインのほうは33件中26件に新潟があります。「採用ページはある」で数えると相乗り型が勝ち、「その事業所の求人として読めるか」で数えると専用型が勝つ、ということです。

問い合わせフォームは逆に、専用ドメインのほうが68.5%と高く出ました。相乗り型は法人本部への問い合わせ窓口に一本化されるので、事業所の窓口としては細くなります。

開いた先に事業所の名前が出るのは27件

もう1つ数えました。名簿のURLを開いた最初の1画面に、その事業所の名前がそのまま出てくるかです。結果は110件中27件(24.5%)でした。専用ドメインは54件中21件、共有ドメインは56件中6件です。

判定は、事業所名を全角半角そろえて空白と記号を落としたうえで、ページの見えるテキストに含まれるかどうかで見ています。法人格(株式会社・社会福祉法人など)が頭に付く名前は、それを外した形でも照合しました。

この数えかたは厳しめです。たとえば「ヘルパーステーション翠風園」は、着地したページのタイトルが「翠風園」でした。名前がそのまま出ているとは数えていません。運営元としては正しいサイトに着いています。なので27件は下限です。ただ、「ニチイケアセンター新潟東」で検索した人が法人トップに着く、というような形が相当数あることは変わりません。

名簿の「採用ページ」列は、6割しか合っていなかった

この名簿には、作ったときに手で埋めた「採用ページ」の列があります。今回の実測と突き合わせました。

実測で採用ページあり実測でなし
名簿が○4910
名簿が空欄3417

一致したのは110件中66件(60.0%)です。しかも外れかたが偏っていて、名簿が空欄なのに実際は採用ページがあったのが34件ありました。名簿のほうが辛く、営業先を絞る材料に使えば34件を見落とすことになります。訪問看護のときは名簿のほうが甘い方向に外れたので、外れる向きも名簿ごとに違います。名簿の手入力の列は、そのまま判断材料にできません。

訪問看護と比べてどうか

先に新潟市の訪問看護55事業所を同じように数えた記事を書いています。同じ方法で訪問介護も数えたので、並べておきます。ただし分母の作りかたが違うので、そのまま引き算はできません。訪問看護は、名簿の「事業所独自HP」列が○の57件を対象にしました。訪問介護は、名簿のサイトURL欄が埋まっている125件が対象です。後者には法人サイトのURLが多く含まれます。

  • 名簿にサイトのURLが載っている割合は、訪問看護が102件中57件、訪問介護が170件中125件
  • 採用の入口があった割合は、訪問看護が55件中43件、訪問介護が110件中95件
  • 給与額を書いていた割合は、訪問看護が入口を通った43件中16件、訪問介護が採用ページのあった83件中18件

給与のところだけ見ると、訪問看護は37.2%、訪問介護は21.7%です。訪問介護のほうが法人サイト相乗り型を多く含む分、事業所単位の細かい情報が薄くなっています。

数えかたの弱点

先に書いておきます。

  • 判定はHTMLから辿れるリンクを基準にしています。JavaScriptで後から描画されるメニューの奥にだけ採用ページがある場合は拾えていません
  • 給与額は文字として書かれたものだけを数えています。画像の中に書かれた金額は読み取れていません
  • 採用リンクは1事業所あたり最大4本までしか開いていません。5本目以降にだけ募集要項がある場合は取りこぼします
  • 事業所名の照合は表記ゆれに弱く、実際より少なく出ます
  • 403で拒否された6件は、人がブラウザで開けば見られる可能性があります

つまりこの記事の数字はどれも下限です。実際はもう少し良いかもしれません。逆に言えば、これより悪くなることはありません。

なお今回、110件とも文字コードはUTF-8でした。以前新潟の士業サイトを数えたときはShift_JISのサイトが5件あり、そのまま読むと判定が壊れたので文字コードを読んでから開く処理を入れてあります。今回はその処理が働く場面がありませんでしたが、外しはしていません。

ついでに測った数字も置いておきます。https対応は110件中103件(93.6%)、スマートフォン向けの meta viewport があるのは97件(88.2%)、問い合わせフォームがあるのは61件(55.5%)でした。問い合わせフォームの61件のうち、トップページに直接フォームがあるのは14件、問い合わせページに置いてあるのが47件です。

よくいただく質問

法人サイトの中に事業所のページを作るのは、良くないことですか

良くないとは言えません。今回の数字でも、採用ページの整備率は法人サイト側のほうが高く出ています。問題は中身のほうで、新潟の募集なのか、その事業所の募集なのかが読み取れない形になっていることです。法人サイトに置くなら、事業所ごとのページを1枚立ててください。そこに事業所名・所在地・その事業所の募集を書くだけで、かなり変わります。今回の110件で、事業所名が着地ページに出ていたのは27件でした。

採用ページに給与を書かないと、やはり不利ですか

このコラムは実測しか書かない方針なので、応募数が増える減るという話は測っていません。測ったのは「書いてあるかどうか」だけです。今回、給与額まで書いてあったのは採用ページ83件のうち18件でした。逆に言えば、書けば同じ地域の8割と違う形になります。判断材料が1つ増えるので、比較される場面で残りやすくはなります。

まず何から直せばいいですか

順番としては、①その事業所のページが存在するか、②そこに事業所名と所在地が書いてあるか、③採用の入口があるか、④その先に募集要項と給与があるか、⑤応募フォームがあるか、の順です。今回の数え方もこの順に作りました。うちで作る場合の進め方は料金と進め方に、実際の作りは訪問看護・訪問介護の見本と医療・介護の見本に置いてあります。相談はお問い合わせからどうぞ。

求人サイトに出しているので、自社の採用ページは要りませんか

求人サイトは掲載期間が終わると消えます。名前で検索した応募者が最後に見るのは、事業所自身のページです。

実際、今回数えた110事業所のうち、求人サイトには出ているのに自社の採用ページが無い事業所がありました。応募を迷っている人はまず事業所名で検索します。そこに何も無いと、比べる材料が求人票の1枚だけになります。掲載を止めても残り続ける置き場を、1ページだけでも持っておく意味はここにあります。

まとめ|新潟の訪問介護のホームページで、採用に効くのはどこか

2026年8月19日に、新潟市の訪問介護事業所110件のサイトを開いて数えた結果です。

  • 採用ページがあったのは83件(75.5%)。入口のリンクだけで中身に届かなかったのが12件
  • 採用ページの中で、給与額まであるのは18件、応募フォームまであるのは28件
  • 採用ページに「新潟」が出てくるのは47件。36件は新潟の募集かどうか読み取れない
  • 110件のうち56件は法人サイトを複数事業所で共有していて、まったく同じURLを2事業所以上が使っているのが45件
  • 開いた先に事業所の名前が出てくるのは27件(24.5%)
  • 採用ページ・新潟・給与・応募フォームの4つがそろっていたのは6件

数の上では採用ページを持っている事業所が多数派です。差が付いているのはその先で、「その事業所の、新潟の、訪問介護の募集」として読める形になっているかでした。ここは大がかりな作り直しをしなくても、ページを1枚足して事業所名と募集要項を書けば埋まります。

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求人ページに、給与額は書いてありますか。

訪問看護と訪問介護2,232件を数えたときと同じ項目で、事業所のサイトと求人ページを見ます。採用のときに実際に見られる欄が、いくつ埋まっているかを無料で数えてお返しします。

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