「なぜ、うちより後にできた事務所が先に出るんですか」。
Googleマップの並び順は、事務所の実力とも創業年とも一致しません。何で決まっているのかを確かめたくて、新潟市の社会保険労務士事務所の順位と口コミ件数を実際に測ってみました。
結果を先に書きます。口コミが1件でもあれば上位に出ていました。
順位と口コミの整備をこちらで引き受ける場合の中身はサービスと料金の考え方にあります。自分の事務所の順位だけ知りたい場合は無料のサイト診断で調べてお返しします。
<!-- def --> マップ順位とは、地図アプリや検索結果の地図欄で、その事務所が上から何番目に出るかのことです。検索する場所によって変わります。
測り方
2026年8月3日に測定しました。
- 対象は新潟市の社会保険労務士事務所6件
- Googleマップで「新潟市 社会保険労務士」と検索し、結果を上から順に読んで順位を記録
- 同時に、各事務所のGoogleビジネスプロフィールの口コミ件数を記録
事務所名は出しません。読み方が変わらないので、順位と口コミ件数だけを並べます。
結果
| 口コミ件数 | Googleマップの順位 |
|---|---|
| 3件 | 2位 |
| 2件 | 8位 |
| 1件 | 4位 |
| 0件 | 16位 |
| 0件 | 23位 |
| 0件 | 45位 |
口コミが1件から3件あった3事務所は、2位・4位・8位。口コミ0件の3事務所は、16位・23位・45位でした。
「新潟市 社会保険労務士」で調べた人が最初に見るのは、地図の下に並ぶ3件です。16位より下は、そこを開いてさらにスクロールしないと出てきません。
数字を大きく見ないでください
先に、この測定の限界を書きます。
- 6事務所しか測っていません。傾向を疑うには足りますが、断定するには足りません
- 例外が2件あります。口コミがあるのに1位ではない事務所と、口コミ0件で5位の事務所がありました。口コミだけで順位が決まるわけではありません
- 順位は検索する人の現在地で動きます。今回は「新潟市」と地名を付けて検索したので比較的安定しますが、市内のスマートフォンから調べた結果とは前後します
それでも、0件が3件そろって16位より下に沈んでいたのは、偶然として片づけにくい並びでした。
士業のマップは、まだ競争が薄い
もうひとつ分かったことがあります。上位に出るのに必要な口コミが、1件から3件で足りているということです。
飲食店や整骨院を調べると、上位の店は口コミが100件を超えているのが普通です。そこに新規で入るのは簡単ではありません。士業はまだそうなっていません。
つまり、いま整えれば取りやすい状態にあります。この差は、業種によってGoogleマップの使われ方が違うことから来ています。食事の店は「行く前に評判を見る」ものなので口コミが溜まります。社労士は、そもそも地図で探す習慣が依頼者側にまだ薄い。溜まっていないのは、事務所の努力不足ではありません。
口コミは、合法的に増やせる唯一の要素
順位を動かす要素のうち、事務所側から手を出せるものは限られます。所在地は変えられませんし、業種のカテゴリも決まっています。そのなかで口コミは、正しい手順を踏めば増やせます。
ただし、Googleのポリシーで禁止されていることが2つあります。
- 代筆(本人以外が書く、業者が書く)
- 見返りの提供(「口コミを書いたら割引」「粗品を差し上げます」など)
見返りの提供は、景品表示法のいわゆるステルスマーケティング規制にも触れます。アカウントの停止につながる行為なので、代行業者から「口コミを何件増やします」と提案されたら、その中身を確認してください。
一方で、お願いすること自体は禁止されていません。
- 手続きが終わったタイミングで、顧問先に一言お願いする
- 投稿用のQRコードを1枚、事務所に置く
- お寄せいただいた口コミに、事務所として返信する
この3つはポリシーの範囲内です。受付での声かけとポスター1枚で動きます。
登録そのものがない事務所もありました
順位を測っていて、Googleマップに事務所として登録されていないケースにも当たりました。事務所名で直接検索しても、施設として出てきません。この場合、順位が低いのではなく、地図の勝負に参加していない状態です。
登録は無料で、ご自身でできます。所在地、電話番号、営業時間、業務内容を入れるだけです。
もうひとつ多かったのが、登録名が法人名と違っているケースです。「〇〇社会保険労務士法人」で登録しているつもりが「〇〇社会保険労務士事務所」になっている。法人名で探した人には届きません。
まとめ|社労士のGoogleマップ順位と口コミの関係
- 新潟市の社労士6事務所を測ったところ、口コミが1〜3件あった3事務所は2位・4位・8位、0件の3事務所は16位・23位・45位でした(2026年8月3日測定)
- ただし6事務所しか測っていません。口コミがあるのに1位でない事務所も、0件で5位の事務所もありました。口コミだけで順位が決まるわけではありません
- 上位に出るのに必要な口コミが1〜3件で足りているのが士業の特徴です。飲食店や整骨院は100件を超えます
- 代筆と見返りの提供はGoogleのポリシー違反。お願いすること自体は禁止されていません
- そもそもGoogleマップに登録がない事務所、登録名が法人名と違う事務所もありました。順位の前に、ここを確かめてください
よくいただく質問
口コミは、いつお願いするのがいいですか
手続きが終わって、結果が出たタイミングです。助成金が下りた、就業規則が完成した、労基署の調査が終わった。そのときが、依頼者がいちばん書きやすい瞬間です。
投稿用のQRコードを1枚事務所に置いておくと、その場で書いてもらえます。謝礼や割引と引き換えにするのはポリシー違反なので、お願いするところまでにしてください。
悪い口コミがついたら、どうすればいいですか
削除を求める前に、返信してください。返信は誰にでも見えるので、読んでいるのは投稿者ではなく、これから依頼を検討している人です。
事実誤認があれば、感情を交えずに事実だけを書きます。落ち度があれば認めて、どう変えたかを書きます。返信のある事務所は、それだけで対応する姿勢が伝わります。
6事務所だけの調査を、信じていいですか
断定には足りません。記事にも書いたとおり、口コミがあるのに1位でない事務所も、0件で5位の事務所もありました。
この記事で言えるのは「口コミ0件の3事務所がそろって16位より下だった」という事実までです。傾向を疑う材料にはなりますが、因果の証明ではありません。ご自身の地域で同じ手順を試して、確かめてみてください。
まず、自分の順位を知ってください
やることは1つです。Googleマップで「(市区町村名) 社会保険労務士」と調べて、自分の事務所が何番目に出るかを数えてください。口コミ件数も一緒に見てください。
そこで20番目より下だったなら、直す余地があります。3番目までに出ているなら、いま手を入れる必要はありません。
順位の測定と、登録情報の整備、口コミをお願いする仕組みづくりまではサービスと料金の考え方にまとめています。士業のサイトで何を書くと問い合わせが増えるかはこちらの記事に書きました。
自分で測るのが面倒な場合は、無料のサイト診断から事務所名をお送りください。当方で調べて、順位と口コミ件数、直す順番をお返しします。無料で、売り込みはしません。
地図から来た人が着く先については、社労士事務所の制作見本で、相談シーンの並べ方と料金の出し方を見られます。
