先に結論です。新潟市の接骨院・整骨院115院を1院ずつ検索したところ、自分のホームページを開いて確認できたのは45院(39.1%)でした。 残る65院は、judo-ch(接骨ネット)・エキテン・EPARK・ホットペッパービューティーといったポータルの掲載ページしか出てきません。
そしてもう1つ。検索結果には自院サイトが残っているのに、実際に開くと出てこない院が4院ありました。 3院はドメインそのものが引けなくなっていて、1院はページが404です。検索結果に残っていることと、患者さんがたどり着けることは別ものでした。
うちの料金と進め方は料金と進め方に先に出してあります。以下、数え方も結果も全部書きます。
<!-- def --> 自社サイトとは、ポータルや施設情報サイトの掲載ページとは別に、院が自分の名前で持っているホームページのことです。載せる内容を自分で決められます。
どうやって数えたか
対象は、2026年8月3日に作った新潟市8区の接骨院・整骨院の名簿115院です。この名簿はサイトURLの欄が7件しか埋まっていないので、今回は115院すべてを院名と区で検索し直して判定しました。上限は設けていません。
判定の順番はこうです。
- 「院名+新潟市◯区」で検索し、出てきたURLを上から見る
- judo-ch・エキテン・EPARK・ホットペッパー・NAVITIME・Yahoo!マップ・iタウンページ・交通事故系ポータルなどの掲載ページは、自社サイトに数えない
- 残ったURLを実際に開いて、HTMLの中身を機械で読む
- 名簿の電話番号がページに載っていれば「その院のサイト」と確定する
- 電話番号が読めない場合は、院名に加えて区か住所の一致を確かめる
4か5まで通ったものだけを「自社サイトあり」に数えました。測定日は2026年8月20日です。
Googleマップの順位は今回いっさい測っていません(自動では取れないため)。順位の話は新潟市の接骨院115院のマップ順位のほうに分けてあります。
結果1:115院中45院。区によって倍以上の差がある
| 区 | 名簿の院数 | 自社サイトを確認できた院 | 割合 |
|---|---|---|---|
| 江南区 | 6 | 4 | 66.7% |
| 中央区 | 29 | 14 | 48.3% |
| 北区 | 7 | 3 | 42.9% |
| 東区 | 26 | 10 | 38.5% |
| 西区 | 22 | 8 | 36.4% |
| 西蒲区 | 3 | 1 | 33.3% |
| 秋葉区 | 14 | 4 | 28.6% |
| 南区 | 8 | 1 | 12.5% |
| 合計 | 115 | 45 | 39.1% |
いちばん低い南区は8院中1院、いちばん高い江南区は6院中4院です。分母が小さい区は1院の増減で割合が大きく動くので、確かなことが言えるのは分母の大きい中央区(29院中14院)・東区(26院中10院)・西区(22院中8院)の3区までだと考えています。この3区でも、サイトを持っているのは4割前後でした。
もう1つ数えたのが、サイトの「持ち方」です。45院が使っているドメインは40個しかありません。9院は、グループ4つの共通サイトの中の1ページを自院のサイトにしています。残り36院は院ごとに独自のドメインを持っていました。
結果2:問い合わせフォームまであるのは45院中10院
サイトがあることと、そこから連絡が取れることは別です。45院ぶんのサイトを開いて、送信できるフォーム(メール欄や本文欄を持つ<form>)があるかを数えました。
- フォームがあったのは10院(22.2%)
- そのうち、トップページに直接フォームを置いている院は0院。10院とも問い合わせページ・予約ページの側にありました
- 外部の予約システムやポータルへのリンクがあるのは24院
- フォームも外部予約リンクも見当たらないのは14院。連絡手段は電話番号だけです
名簿の115院を分母にすると、フォームがあるのは10院で8.7%になります。以前わたしが別の方法で数えたときの「フォーム率8%」とほぼ同じ数字に落ち着きました。
フォームを持っていた10院のうち、良い作りだと思ったものを挙げます。新潟ひなた接骨院・にしやま整骨院・ごとう鍼灸院接骨院・平原接骨院・中之口いのまた接骨院は、トップから1回のクリックで問い合わせページに入れて、そこに送信できるフォームがありました。竹尾接骨院となかじょう接骨院も同じ形です。
なお、この数え方には穴があります。JavaScriptで後から描画されるフォームと、画像だけで「LINEで予約」と書いてある導線は拾えません。そのため10院は下限の数字です。
結果3:検索には出るのに、開けないサイトが4院あった
これがいちばん意外でした。検索結果には「◯◯接骨院の公式サイト」として自院サイトが並んでいるのに、開くと出てこない院が4院あります。
- 3院はドメインが引けません。公開DNSにNSレコードもAレコードも登録されていない状態で、httpでもhttpsでも、wwwありでもなしでもつながりません。ドメインの契約が切れたあと、検索結果とポータルのリンクだけが残っている形です
- 1院はページが404でした。無料のサイト作成サービスのアドレスで、サービス側は生きていますが、そのページだけが消えています
さらに1院は、サーバーは応答するのですが、機械からの取得を403で断る設定でした。この院はサイト自体は存在すると判断し、中身の測定からだけ外しています。
サイトを作ったあとに放っておくと、「ある」と「開ける」がずれていきます。ずれても検索結果には残るので、自分では気づけません。年に1回、自分のサイトのURLをスマートフォンのブラウザに直接打ち込んで開くだけで、この4件は防げます。
結果4:ついでに測った3項目
45院ぶんのサイトについて、同じ取得の中で3つ数えました。
| 項目 | 該当 | 割合 |
|---|---|---|
| httpsで開ける | 40/45 | 88.9% |
スマートフォン向けのmeta viewportがある | 42/45 | 93.3% |
| 文字コードがUTF-8 | 44/45 | 97.8% |
httpのままだったのは5院、viewportが無かったのは3院、Shift_JISだったのは1院です。以前に新潟の士業サイトを数えたときは25サイト中5件がShift_JIS系でしたが(新潟の士業25サイトの著作権表示)、接骨院では1件だけでした。作られた時期が新しいぶん、土台の部分は整っているようです。
判定を2件取り消しました
最後に、自分の測り方の穴を書いておきます。今回、院名だけの一致で「サイトあり」と判定してしまい、あとで取り消した院が2件ありました。
1件は、中央区の院と同じ名前の院が西区にあり、西区のほうのサイトを拾っていました。電話番号も住所も違います。もう1件はもっとひどくて、拾ったGoogleサイトのページが愛知県尾張旭市にある同名の接骨院のものでした。どちらも「院名がページに載っている」という条件だけは満たしています。
接骨院は「◯◯接骨院」という院長の名字そのままの屋号が多く、同じ名前が県内にも県外にもあります。だから、院名の一致だけでは足りず、電話番号か住所まで突き合わせないと判定を誤ります。この2件は、電話番号の照合を後から通したところで見つかりました。上に書いた45院のうち、電話番号まで一致したのが36院、区や住所の一致で確定したのが9院です。
測定した全項目は手元のファイル(2026-08-20_接骨院115院_自社サイト保有実測.tsv)に残してあります。
よくいただく質問
ポータルに載っていれば、自分のサイトは要らないのでは?
今回は「どちらが集客できるか」は測っていないので、その比較はできません。測ったのは「どちらが多いか」だけです。ただ、今回の115院のうち65院は、患者さんが院名で検索したときにポータルの掲載ページしか出てこない状態でした。そこに載っている情報(住所・電話・営業時間)は、ポータル側の書式に合わせたものです。施術の内容や院長の考え方を自分の言葉で書ける場所は、ポータルの中にはありません。
フォームが無くて電話番号だけでは、やはり不利ですか
不利かどうかは測っていません。数えたのは「あるかどうか」だけです。今回、フォームまであったのは45院中10院、連絡手段が電話番号だけだったのは14院でした。診療時間中しか電話に出られない院の場合、夜に検索した人はその場で連絡できず、翌朝まで持ち越しになります。フォームを1枚足すだけで、その持ち越しは減ります。
まず何から手をつければいいですか
順番としては、①自院のサイトが今も開けるか、②院名で検索したときにそれが出てくるか、③スマートフォンで崩れずに読めるか、④問い合わせの手段がページ上にあるか、の順です。今回の数え方もこの順で作りました。①でつまずいていた院が4院あったので、ここは最初に確かめる価値があります。実際の作りは接骨院・整骨院の制作見本に置いてあります。いまのサイトを見てほしい場合はお問い合わせからURLをお送りください。
サイトを作れば、地図の順位も上がりますか
直接は上がりません。地図の順位を決めているのは、主にGoogleビジネスプロフィール側の情報です。
ただし今回の115院を照らし合わせると、地図で見つからなかった院ほど自社サイトも無い、という重なりがありました。院名・住所・電話・診療時間が、地図とサイトで食い違わずに揃っているかは、地図側の情報の確からしさに関わります。順位を上げる目的でサイトを作るのではなく、地図に出した情報の裏づけとして持っておく、という順序で考えてください。
まとめ|新潟市の接骨院のホームページで、いま起きていること
2026年8月20日に、新潟市の接骨院・整骨院115院を1院ずつ検索して数えた結果です。
- 自分のホームページを確認できたのは45院(39.1%)。65院はポータルの掲載ページしか出てこない
- 区による差が大きく、南区は8院中1院、江南区は6院中4院。分母の大きい中央区・東区・西区は4割前後
- 45院が使っているドメインは40個。9院はグループ共通サイトの中の1ページ
- 送信できる問い合わせフォームがあるのは10院(45院中22.2%、115院中8.7%)。トップページに直接置いている院は0院
- 検索結果には自院サイトが出るのに開けない院が4院。3院はドメインが引けず、1院は404
- httpsは40/45、スマートフォン向けの
meta viewportは42/45
数の上では、新潟市の接骨院の6割は自分のホームページを持っていません。ただ、この記事でいちばん書きたかったのは4院のほうです。作ったあと放っておくと、検索結果には残ったまま、開けないサイトになります。まずは自分のURLを1回打ち込んでみるところからで十分です。
