「近くの整骨院」で検索したとき、自院は何番目に出るか。
これを院長ご自身が把握している院は、あまり多くありません。順位を1院ずつ手で調べると時間がかかるので、新潟市8区の接骨院・整骨院115院を機械でまとめて測りました。
順位の測定から登録情報の整備までをこちらで引き受ける場合の中身はサービスと料金の考え方にあります。まず自院の順位だけ知りたい場合は無料のサイト診断からどうぞ。
<!-- def --> Googleビジネスプロフィールとは、地図や検索結果に出る施設の情報を、事業者が自分で管理できる無料の仕組みのことです。登録しないと直せません。
測り方
2026年8月3日に測定しました。
- 対象は新潟市8区の接骨院・整骨院115院(施設情報サイトの掲載分)
- Googleマップで「新潟市〇区 整骨院」「新潟市〇区 接骨院」の16通り(8区 × 2語)を検索
- 結果パネルを繰り返しスクロールして読み込み、上位から順に表示名を取得(1区あたり19件から70件)
- 名簿の院名と照合(表記のゆれは類似度で同一と判定)
なお、施設情報サイトには118院と書かれていましたが、実際に掲載されていたのは115院でした。数の食い違いは元データ側のものです。
結果
| Googleマップの順位 | 院数 |
|---|---|
| 1位から3位 | 13院 |
| 4位から10位 | 29院 |
| 11位から20位 | 29院 |
| 21位以下 | 27院 |
| 地図で確認できず | 17院 |
10位以内に入っていたのは 42院(115院のうち約37%)。11位から20位が29院。21位以下が27院で、地図で確認できなかった院が17院ありました。
「地図で確認できず」は圏外という意味ではありません。Googleでの表記が名簿と違う、そもそも登録がない、閉院している、のいずれかです。順位の話に入る前に、登録の有無から確かめる必要がある院が17院あると読んでください。
21位以下は、探している人にまず見つかりません
「近くの整骨院」で調べた人が見るのは、地図の下に出る3件と、そこを開いてスクロールした先の十数件までです。21位以下は、探している人の視界に入っていません。
これは口コミが少ないとか、施術が評価されていないという話ではありません。地図に何をどう登録しているかで決まる部分が大きい。つまり、施術の腕とは別のところで差がついています。
8院のグループが、区ごとに上位を分け合っていました
分布を見ていて、はっきりした構造が1つ見えました。
新潟市内で8院を展開しているグループがあり、そのうち6院が10位以内に入っていました。しかも、上位に入っている院の所在区がきれいに分かれています。同じ区で共食いせず、区ごとに1院ずつ上位を取る形です。
偶然でこうはなりません。グループとして地図対策をしている形だと思います。
個人経営の院の院長は、この状況を肌で感じているはずです。「うちより後にできた院が、なぜ上に出るのか」。答えは、そこに人手をかけているからです。逆に言えば、個人の院でも同じことをすれば順位は動きます。特別な資格も広告費も要りません。
順位を上げるためにやること、やらないこと
やること
- Googleビジネスプロフィールに登録されているか確認する(未登録なら、ここが最優先です。無料で、ご自身で登録できます)
- 登録名を看板と一致させる(「〇〇接骨院」で探した人に届く名前になっているか)
- カテゴリを正しく選ぶ(整骨院・接骨院・鍼灸院で分かれています)
- 書ける範囲の情報を埋める(施術日と時間、予約の可否、駐車設備、柔道整復師が施術する旨。ここは後述の広告規制で書ける中身が決まっています)
- 写真を入れる(外観、受付、施術室。院を探している人は「入りやすいか」を写真で判断します)
- 口コミをお願いする仕組みを作る
やらないこと
- 口コミの代筆を業者に頼む(Googleのポリシー違反です)
- 口コミに見返りを出す(「口コミで10%オフ」はステルスマーケティング規制にも触れます)
- 「口コミ1位」「地域No.1」と書く(後述のガイドラインが、掲載すべきでない例として名指ししています)
- 良い口コミだけを選んでホームページに転載する(同じく、意図的な取捨選択として挙げられています)
お願いすること自体と、投稿用QRコードを置くことは問題ありません。禁止されているのは代筆と見返りの提供です。
接骨院の広告には、2025年に出たガイドラインがあります
ここがいちばん誤解されているところです。
接骨院・整骨院にかかるのは、クリニック向けの医療広告等ガイドラインではありません。柔道整復師法とあん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律にもとづく、別のガイドラインです。
2025年2月18日に、厚生労働省から正式に発出されました(医政発0218第1号・本文46ページ)。それまで7年近く検討会で議論されていたものが、指針という形になっています。保健所はこれを指導の拠りどころにしていて、実際に台東区・足立区・荒川区・水戸市・盛岡市などが施術所向けの解説資料を配って自主点検を求めています。
医科との違いで、いちばん大きいのはここです。
クリニックには「限定解除」という仕組みがあります。ホームページで条件を満たせば、本来は広告できない治療内容まで書けるようになる制度です。接骨院には、この制度がありません。つまり「腰痛に効きます」のような効果の表現は、どう条件を整えても書けません。逃げ道がない、と考えてください。
書けることは法律と告示で決まっていて、施術者の氏名・住所、施術所の名称・電話番号・所在地、施術日と施術時間、それに告示で認められた7項目(ほねつぎ・接骨、届出をした旨、医療保険療養費の支給申請ができる旨、予約、休日夜間、出張、駐車設備)だけです。技能や経歴も書けません。
Googleマップの業務内容を書き換えるときも、この範囲で言葉を選ぶ必要があります。順位のために足した一文が規制に触れる、というのがいちばん避けたい形です。
広告を出すと、ホームページの扱いが変わります
もう1つ、見落とされやすい点があります。
自院のホームページは、原則として「広告」に当たりません。検索したり、URLを打ち込んだりして、見る人が自分から取りに行くものだからです。
ところがリスティング広告を1本出すと、そこからリンクした自院サイトが広告と一体のものとして扱われます。バナー広告や、費用を払って上位に表示させたものも同じです。自然検索だけで運用している状態とは、法律上の位置づけが変わります。
広告を出すかどうかで、サイトに書ける内容が変わる。ここは設計の段階で分けて考える必要があります。
僕がこの判断をしている根拠
僕はYMAA個人認証(薬機法・医療法にもとづく適法な広告表現を扱えることの個人認証)を持っています。ただしこれは薬機法と医療法の認証で、柔道整復師法・あはき法までは含みません。接骨院についてはこの認証とは別に、上のガイドライン本文と告示を読んだうえで判断しています。
判断の根拠は、条文と指針のどこに書いてあるかまで含めてお出しします。「大丈夫だと思います」では、院長が保健所に説明できないからです。
正直に書いておくこと
順位は、検索する人の現在地で動きます。今回は「新潟市〇区」と地名を付けて検索したので比較的安定した数字ですが、市内のスマートフォンから「近くの整骨院」と調べた結果とは前後します。
順位や掲載を保証することはできません。できるのは、いまの状態を数字で示して、直す順番を決めることだけです。
まとめ|新潟市の接骨院115院のマップ順位で分かったこと
- 10位以内に入っていたのは42院(約37%)。21位以下が27院、地図で確認できなかった院が17院ありました(2026年8月3日測定)
- 「確認できず」は圏外という意味ではありません。表記の違い・未登録・閉院のいずれかで、順位の前に登録の有無から確かめる必要があります
- 8院を展開するグループが、区ごとに1院ずつ上位を分け合っていました。人手をかければ個人の院でも同じことができます
- やることは登録の確認・登録名の一致・カテゴリ・情報の充実・写真・クチコミの依頼。代筆と見返りの提供はしません
- 接骨院には2025年2月18日発出のガイドラインがかかります。医科と違い限定解除の仕組みがないので、効果の表現は書けません
よくいただく質問
登録した覚えがないのに、地図に自院が出てきます
Googleは、利用者の投稿や公開情報から施設の情報を作ることがあります。登録していなくても地図に出ること自体は珍しくありません。
ただし、その状態では診療時間も写真も自分で直せません。オーナー確認(自分の施設だと申請する手続き)をすると編集できるようになります。無料です。
口コミが増えるまで、順位は上がりませんか
順位を動かす要素は口コミだけではありません。登録名・カテゴリ・情報の充実・写真は、口コミを1件も増やさなくても今日直せます。
今回の測定でも、地図で確認できなかった17院は口コミ以前の状態でした。順位の話に入る前に、まず登録の有無と登録名を看板と合わせるところからです。
施術内容は、どこまで書けますか
接骨院・整骨院には、クリニックのような「限定解除」の仕組みがありません。条件を整えれば書ける、という逃げ道が無いということです。
書けるのは、施術者の氏名・住所、施術所の名称・電話番号・所在地、施術日と施術時間、それに告示で認められた7項目(ほねつぎ・接骨、届出をした旨、療養費の支給申請ができる旨、予約、休日夜間、出張、駐車設備)です。Googleマップの業務内容を書き換えるときも、この範囲で言葉を選んでください。
グループ院に、個人の院は勝てませんか
今回見えたのは、8院のグループが区ごとに1院ずつ上位を分け合っている構造でした。逆に言えば、同じ区に競合するグループ院は1つだけです。
やっていることは登録情報の整備とクチコミの積み上げで、特別な資格も広告費も要りません。人手をかけているかどうかの差です。
まず、自院の順位を数えてください
Googleマップで「(市区町村名) 整骨院」と調べて、自院が何番目に出るかを数えてください。それだけで、いま手を入れるべきかどうかが分かります。
3番目までに出ているなら、急いで何かする必要はありません。20番目より下だったなら、直す余地があります。地図に出てこないなら、登録から始めてください。
自分で数えるのが面倒な場合は、無料のサイト診断から院名をお送りください。当方で調べて、順位と直す順番をお返しします。無料で、売り込みはしません。
ホームページ側で何を直すかはホームページを3年放置したクリニックで、まず直すべき5か所に、制作と運用の内容はサービスと料金の考え方にまとめています。
地図で見つけてもらったあと、院のサイトで何をどう書けるのかは接骨院・整骨院の制作見本で、決めたこと8つを公開しています。療養費の線引きと、広告できる事項の範囲を先に固めてから作りました。
