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2026.09.13コラム

施術中に予約の電話が取れない接骨院へ|同業45院のネット予約の入れ方

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施術中に予約の電話が取れない接骨院へ|同業45院のネット予約の入れ方

施術中に電話が鳴る。手が離せないので、鳴り終わるのを待つ。あとでかけ直すと、今度は相手が出ない。1日に何度かこれが起きて、そのうち何件が来院につながらなかったのかは分からないまま終わる。受付のスタッフがいる時間帯だけは取れているけれど、平日の夕方は院長ひとりになる。

かける側も止まっています。2016年の知恵袋には「接骨院に予約の電話をしたいが、午後の診療は16時から21時なので、その時間にかけると施術の邪魔になるのではないか」という学生の投稿が残っています。2026年9月2日には、歯科について「ホームページがあっても電話予約のままで、いつ空いているのか分からない」という投稿が出ていました。

僕は新潟で医療機関・接骨院・士業のホームページを作っています。ネット予約については「入れたほうがいいのか」と「入れて大丈夫なのか」の両方を聞かれます。そこで、答える前に数えました。

2026年9月13日、新潟市の接骨院115院の名簿から自社サイトを確認できていた45院のサイトを開き、予約の受け口を数えました。ネットで予約が完結するのは17院です。そのうち16院は外部サービスで、自分のサイトの中で予約が終わるのは1院でした。押せる予約先が電話だけの院が19院、見たページに予約の案内が1か所もない院が6院あります。

いまの予約の受け方を確かめたい方は、無料のサイト診断に屋号とサイトのURLを送ってください。この記事と同じ手順で、受け口がいくつあるかを数えて返します。

<!-- def --> ネット予約とは、患者が画面で空いている時間を選び、そのまま予約を確定できる仕組みのことです。入力した内容がメールで届いて、院から折り返して日時を決める「予約フォーム」は、この記事では別に数えています。

何を、どうやって数えたか

測定日は2026年9月13日です。数えたものは2つあります。

1つ目はYahoo!知恵袋です。「整骨院 ネット予約」「接骨院 予約 電話」「治療院 予約システム 導入」「予約の電話 苦手」など20語で検索し、一覧を延べ513件ぶん読みました。重複を除くと479件です。この479件すべての質問ページを開いています。本文と回答まで読めたのは474件で、5件は削除などで開けませんでした。そこから、治療院(接骨院・整骨院・整体・鍼灸)と医療機関(クリニック・歯科・病院)の予約の受け方に関する相談44件を選び、本文を読んで分類しました。

2つ目は名簿です。新潟市の接骨院115院を実測した名簿のうち、自社サイトのURLが確認できていた45件を開きました。45件すべて開けています。見たのはトップページと、トップから「予約」の文字で入れる同じサイト内のページ最大3枚です。他社サイトのHTMLは、まず <meta charset> を読んで文字コードを判定してから数えました。45件のうち1件はShift_JISでした。ここを見ずにまとめて数えると、日本語が化けて「予約の案内がない院」として集計されます。

測れなかったことも書いておきます。「予約」の文字が付いていない問い合わせページは開いていないので、そこに予約の欄がある院は数え落としている可能性があります。Googleマップの「予約する」ボタンは地図の画面上で描かれるため、自動では読めませんでした。ネット予約の利用率や電話の着信件数は院内のデータなので、外から測る方法がありません。

知恵袋の質問文はそのまま引用せず、短く言い換えています。質問者が特定できる書き方はしていません。院名と屋号も、この記事では出していません。

知恵袋479件のうち、予約の受け方の相談は44件だった

44件の内訳です。

相談の立場と中身件数
受ける側(院・クリニック)からの相談14
かける側で、電話がハードルになっている相談9
ネット予約・LINE予約を使ったあとに起きたこと9
予約の取り方や当日の扱いについての相談12

受ける側の14件をさらに分けると、費用と仕組み選びが5件、自分のサイトや地図に予約の導線を付けたいが2件、人手が足りず電話を取れないが2件、ネット予約優先への移り変わりが2件、電話とネットのどちらがよいかが1件、法律面の確認が1件、ネット予約からのキャンセルが1件でした。

人手の2件は具体的でした。2026年7月の投稿は、夫婦2人で整骨院を経営していて、受付を担当していた妻が出産で出勤できなくなった、という相談です。施術・会計・ベッドメイク・ネット予約の反映を夫が1人で回し、帰宅は21時過ぎ。妻は翌日の予約者へのリマインドとその日の売り上げの計算だけをしている、と書かれています。受ける側の相談では、どの仕組みを選ぶかより、枠を反映する人が確保できているかが先に問題になっていました。

かける側の9件で多かったのは、電話をかける時間が決められないという内容です。「何時なら邪魔にならないのか分からない」「予約制なのに電話に出てもらえず、変更の連絡ができない」「久しぶりに行きたいが、第一声を何と言えばいいか分からない」。他業種でも同じ相談が7件あり、美容室やレストランへの電話予約が苦手だという投稿が並んでいました。

もう1つ、他業種の11件に共通点がありました。店のホームページに予約フォームを自分で付けようとして、途中で止まっている相談です。2009年から2023年まで、使っているソフトや作成サービスが変わっても、質問はほぼ同じ形で出てきます。2024年のサロンの投稿には「電話しても予約が取れない」「空き状況が確認できたら楽」という声が客から届いた、と書かれていました。

新潟の接骨院45院は、予約をどう受けているか

45院を、押せる予約先で4つに分けました。

予約の受け方院数
ネットで予約が完結する17
LINEで予約を受けている(ネット予約はない)3
予約の案内はあるが、押せる先は電話だけ19
見たページに予約の案内がない6

受付時間の外でも予約を受けられると明記していたのは5院です。残る40院は、予約についての記載があっても、いつなら受け付けるのかがページから読み取れませんでした。

LINEのリンクは21院に置かれていました。ただし、リンクの文字に「予約」が入っていたのは4院でした。残る17院は、アイコンだけ、または「LINE相談」「LINE問い合わせ」という文字で、予約に使えるのかどうかがリンクから判断できません。LINEを置くだけでは、予約の受け口として数えられていない状態になります。

ネット予約がある17院のうち、自分のサイトで完結するのは1院

17院が使っている仕組みの内訳です。1院で複数を併用している場合があるため、合計は17を超えます。

使っている仕組み院数
ホットペッパービューティー12
からだリフレ(web予約フォーム)9
hub-reserve(予約システム)7
エキテン予約2
1000客(ネット予約)1
自院サイトの予約プラグイン1

自分のサイトの中で予約が終わるのは1院だけでした。WordPressの予約プラグインを入れて、サイト内の予約ページで日時を選べる形です。残る16院は、予約の操作を外部のサービス側のページで行います。

17院のうち7院は同じグループの院で、同じ仕組みをそのまま横に展開していました。グループを1つと見ると、単独でネット予約を用意している院は10院です。

外部サービスに預ける形には、いいところと困るところが両方あります。いいところは、予約の仕組みを自分で保守しなくてよいこと、そのサービスを使い慣れた人が流れてくることです。困るところは3つあります。

1つ目は、掲載料や手数料が毎月かかることです。2つ目は、予約した人の連絡先がサービス側に残り、院の手元に名簿として積み上がらないことです。3つ目は、掲載ページの文言が不特定多数の目に触れる形で出ることです。接骨院の広告には、2025年2月18日に出た「あはき・柔整広告ガイドライン」(医政発0218第1号)が関わります。自院サイトと外部の掲載ページで、書ける表現の扱いが変わる可能性があるため、掲載前に文言を確認するほうが安全です。表現の線引きは問い合わせが来ない接骨院のホームページで、患者が引っかかる表現にまとめています。

ネット予約を入れると、電話は減るのか

この記事では答えを出しません。院内の着信件数は外から測れないので、数えていない数字を書かないという線を守ります。予約システムを紹介する記事には「ネットからの新規が10〜20%増える」という数字が載っていますが、これは僕が測ったものではないので使いません。

外から測れたのは、受け口の数と、受け付ける時間の書き方と、空き枠の見え方です。このうち3つ目には副作用がありました。2024年9月の知恵袋に、通い始めた鍼灸院のネット予約がいつも空いていて、腕が悪いのかと不安になった、という投稿が出ていました。投稿者は口コミも悪くないし料金も安いと書いていて、不安の材料は空いている予約画面だけでした。ネット予約は受け口を増やすと同時に、院の混み具合を外に見せます。

LINEにも似た話があります。2020年8月の投稿は、新しくできた整骨院にLINEで予約して1回行ったあと、行く気がないのに院からLINEが届き続けるという相談でした。予約と連絡が同じ経路にあるので、患者側は経路を切りにくくなります。

電話しか受け口がないのに、その番号が押せない院が12院

45院のうち、電話番号が tel: のリンクになっていない院が12院ありました。スマホで番号をタップできないので、患者は番号を覚えるか、コピーして電話アプリに貼る操作が要ります。内訳は、予約の案内はあるが電話だけの院で6院、予約の案内がない院で6院です。

ネット予約を入れる前に、この12院が直せる場所は3つです。

  1. 電話番号をタップできるようにする。HTMLでは <a href="tel:0252XXXXXX"> の形にします
  2. 電話を受け付ける時間を数字で書く。「診療時間内にお電話ください」だけでは、何時までかけてよいのかが伝わりません
  3. 取れないことがある前提で、次の行き先を書く。「施術中は出られないことがあります。留守番電話かLINEに入れてください」のように、代わりの受け口を1つ添えます

スマホでの見え方をまとめて確かめる手順はホームページのスマホ対応を30秒で確認する方法に書いています。

入れる前に決めておく3つ

  1. 枠を誰が管理するか。受付が不在の日に、埋まった枠と空いた枠を反映できる人がいるかどうかです。反映が止まると、患者側には「空いているのに行ったら断られた」という形で出ます。知恵袋には、予約完了メールが届いていたのに当日は他の客を優先すると言われた投稿と、外部の予約サイトで取った時間が実際の受付開始より早く門前払いされた投稿が、それぞれ1件ありました
  2. 空き枠をどこまで見せるか。すべての時間を出すか、曜日や時間帯だけを見せて詳細は院で決めるか。混み具合を見せたくない時期は、後者を選べます
  3. 予約ページの文言を誰が確認するか。メニュー名と説明文は、施術の効果に触れやすい場所です。外部サービスに載せる文章も同じ扱いで見ます

この3つが決まっていれば、仕組みは後から選べます。決まっていないまま入れると、45院の測定で見えた「置いてあるのに使えるかどうか分からない導線」が1つ増えます。

いま電話だけで受けている方は、無料のサイト診断をご利用ください。受け口の数、受付時間の書き方、電話番号がタップできるかを数えて返します。ホームページの制作を含めてご相談いただく場合は、サービスと料金の考え方に金額の目安を載せています。

よくいただく質問

接骨院がネット予約を入れるのは、法律上の問題がありませんか

2025年2月の知恵袋に、同じ心配をされている院長の投稿がありました。FAXや電子メールでの予約受付は問題がなさそうだが、ネット予約は明記が見当たらない、という内容です。回答では、団体に問い合わせるよう案内されていました。接骨院の広告は「あはき・柔整広告ガイドライン」(2025年2月18日・医政発0218第1号)で定められていて、医科より制限が強く、限定解除のような例外の制度もありません。僕は行政の立場にないため、可否の判断はお伝えできません。確実なのは、管轄の保健所か所属団体に確認することです。当方で制作する場合は、予約ページの文言をこのガイドラインに沿って確認したうえで公開します。

電話予約をやめて、ネット予約だけにしたほうがよいですか

当方ではおすすめしていません。今回測った45院では、ネット予約が完結する17院すべてに電話番号のリンクも置かれていました。知恵袋の相談を見ると、当日に痛みが出て今すぐ行きたい人、操作に慣れていない人は電話を使います。受け口は増やす方向で考えて、電話に出られない時間の逃げ道を作るほうが現実的です。

ホットペッパービューティーやエキテンに載せるのと、自分のサイトに予約を付けるのは、どちらがよいですか

目的が違います。外部サービスは、そのサービスを使っている人に見つけてもらう入口です。自分のサイトの予約は、屋号で検索した人と、通っている患者の再予約を受ける場所です。今回の45院では外部サービスが16院で、自分のサイトで完結するのは1院でした。外部に預けた場合は毎月の費用と、予約者の連絡先が手元に残らない点を先に確認してください。

LINEの予約だけでは足りませんか

LINEで予約を受けている院は3院ありました。友だち追加が要るので、初めての人には1段階増えます。今回の測定では、LINEのリンクがある21院のうち、リンクの文字に「予約」が入っていたのは4院だけでした。LINEを予約の受け口として使うなら、ボタンの文字を「LINEで予約する」に変えるところから始められます。

予約の仕組みを入れると、制作費はいくらになりますか

標準のホームページ制作は330,000円(税込・5ページ)で、原稿の執筆と法令チェックを含みます。予約システムが入る場合はこの金額から上がるため、内容をお聞きしてから個別にお見積りします。公開後の記事運用は月額33,000円(税込)から、記事を含まない保守のみは月額27,500円(税込)です。いま実績を作っている段階のため、先着2社にかぎり制作費0円のモニター枠もあります。

まとめ|接骨院のネット予約は、受け口の数を数えてから決める

2026年9月13日の実測です。

  • 新潟市の接骨院45サイトのうち、ネットで予約が完結するのは17院。自分のサイトの中で終わるのは1院
  • 押せる予約先が電話だけの院は19院、予約の案内が見つからない院は6院
  • 受付時間の外でも受け付けると書いていたのは5院
  • 電話番号がタップできない院は12院
  • LINEのリンクがある21院のうち、リンクの文字が「予約」だったのは4院
  • 知恵袋479件のうち、予約の受け方の相談は44件。受ける側の相談14件では、費用よりも人手の話が具体的だった

ネット予約を入れるかどうかの前に、いまの受け口が何個あって、それぞれ何時まで動いているかを数えるほうが先です。数えた結果が電話1本だけなら、まずその1本をタップできる形にして、受付時間を書き足すところから始められます。

受け口の数え直しは無料のサイト診断でお引き受けします。屋号とサイトのURLを送っていただければ、この記事と同じ手順で数えて返します。

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いまのサイトも、同じやり方で測れます。

この記事で使った見方で、先生のサイトを実際に測ってお返しします。無料です。売り込みはしません。診断だけ受け取って終わりにしていただいて構いません。

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