無料で作れると書いてあったから始めた。なのに、公開の仕方が分からないまま止まっている。
Yahoo!知恵袋を開くと、こういう相談がずっと並んでいます。サーバーにWordPressを入れたのに管理画面に入れない人。ジンドゥーで一通り作り終えたのに、これをどうやってネットに出すのかが分からない人。ワードプレスで一度やってみて挫折したので、もっと簡単なものを教えてほしい、という人。
僕は制作を仕事にしていますが、「自分で作るのはやめたほうがいい」とは思っていません。自分で作って足りている事業者さんを何人も見ています。ただ、どこで手が止まりやすいかは、かなりはっきり偏っているので、そこだけ先に知っておくと損をしません。
結論を先に書きます。2026年9月3日に知恵袋の相談40件を開いて、手が止まった工程を1件ずつ数えたところ、最も多かったのは「何で作るか決められない」で15件でした。 HTMLが読めない(4件)やデザインが崩れる(3件)より、ずっと手前です。そして、スマホでの見え方と問い合わせフォームの相談は、40件のうち0件でした。
いま1か所だけで止まっている方は、無料のサイト診断に「どこで止まっているか」を一行だけ送ってください。全部作り直しましょう、という返事はしません。詰まっている工程だけを見て返します。
<!-- def --> 作る前の詰まりとは、ソフトやサービスを選ぶ段階で手が止まり、まだ1ページも作っていない状態のことです。コードが書けない、デザインが決まらないといった、作業中に起きる詰まりとは別に数えています。
何を、どうやって数えたか
測定日は2026年9月3日です。
Yahoo!知恵袋を4つの言葉で検索しました。「ホームページ 自分で作る」「WordPress 挫折」「Jimdo 作れない」「ペライチ 難しい」の4つです。検索結果の総件数は、それぞれ3万3,000件超、73件、660件超、47件と表示されました。
ただ、この総件数は分母にしていません。 表示される件数はかなり緩く拾われていて、実際に開くと関係のない相談も混じっています。今回の分母は、上から順に開いて中身まで読んだ40件です。40件のうち、ホームページやブログを自分で作ろうとしていない相談は外してあります。
1件ずつ、次の3つを記録しました。
| 記録した項目 | 中身 |
|---|---|
| 手が止まった工程 | 相談の本文を読んで、9つの区分から1つだけ選ぶ |
| 質問した人の立場 | 個人の趣味/個人事業・自営業/会社のホームページ担当/不明 |
| 相談の年と回答の付き方 | 投稿年、回答数、ベストアンサーが選ばれたかどうか |
質問文はそのまま引用していません。書いた人が特定できない形に要約しています。
読んだ40件の内訳です。事業のためにホームページが要る人は15件でした(個人事業・自営業が14件、勤め先のホームページ担当が1件)。残りは趣味か、本文からは立場が読み取れないものです。投稿年は2006年から2026年まで散らばっていて、2020年以降が20件、2019年以前が20件。昔の話ではなく、いまも同じ場所で止まり続けています。
止まっていたのは、作り始める前だった
40件を工程ごとに数えると、こうなりました。
| 手が止まった工程 | 件数 |
|---|---|
| 何で作るか決められない(作る前の道具選び) | 15 |
| ドメインとサーバーの契約、独自ドメインの接続・公開 | 7 |
| 公開後の設定変更・ログイン復旧など | 5 |
| HTML・CSSなどコードが読めない | 4 |
| 検索に出てこない | 4 |
| デザイン・レイアウトが崩れる | 3 |
| 更新が続かず、やめた | 2 |
| スマホでの見え方 | 0 |
| 問い合わせフォーム | 0 |
上の2つ、つまり「何で作るか」と「契約して公開するまで」で、40件のうち22件を占めています。半分以上は、1ページも作らないうちに手が止まった相談でした。
具体的にはこんな相談でした。自営業を始めるので初めてホームページを作るが、予算もHTMLの知識もなく、ワードプレスで挫折したので簡単なソフトを知りたい。プログラミングは分からないが低予算で作りたい、いい方法はないか。ジンドゥーは素人でも本当に作れるのか。どれも、道具を選ぶところで手が止まっています。
一方で、コードが読めないという相談は4件しかありません。「難しくてできなかった」より「難しそうで始められなかった」のほうが多いわけです。
なぜ、作り始める前で止まるのか
読んだ40件から見えた理由は、3つでした。
1つめは、選択肢が多すぎること。 無料と有料、ワードプレスとジンドゥーとペライチとホームページビルダー、さらにレンタルサーバーの各社。どれも「初心者でもかんたん」と書いてあるので、比べる軸が立ちません。
2つめは、回答が割れること。 40件に付いた回答は合わせて90件超で、1件あたり平均2件ほど。ところがベストアンサーが選ばれずに終わったものが13件ありました。3分の1近くが、答えをもらったのに納得できていない、あるいは自分で判断できないまま終わっています。同じ質問に「ワードプレスがいい」「無料サービスで十分」「そもそもHTMLを覚えろ」が並べば、初めての人ほど選べません。
3つめは、選んだ後に何が起きるかが書かれていないこと。 「無料で作れる」と「無料で公開できる」は別の話です。実際、ジンドゥーで作り終えたあとに「ネットに公開する方法が分からない、有料会員にならないとダメですか」と聞いている相談がありました。作る道具を選ぶ時点では、公開・独自ドメイン・SSLの話は視界に入っていません。ここが、7件が引っかかった2番目の山につながっています。
誰も聞いていない2つのこと
今回いちばん引っかかったのは、多かった項目ではなく0件だった2つです。スマホでの見え方と、問い合わせフォーム。40件のうち、誰も相談していません。
困っていないから相談がない、とは考えにくいところです。自分のサイトを測ったときは、どちらも実害が出ていました。スマホでヘッダーが画面の33%を占めていた話はスマホでヘッダーが画面の33%を占めていた記録に、実績の数字が条件によって全部「0」と表示されていた話はJavaScriptが止まると、実績の数字が全部「0」になっていたに書きました。どちらも、測るまで気づいていません。
つまりこの2つは、自分では気づけない種類の不具合です。作った本人は自分のパソコンで確認して終わりますし、フォームは自分宛てに1回テスト送信して届けば「動いた」と判断します。届かなくなっても、誰も教えてくれません。問い合わせが来ないサイトは、静かなだけで、壊れていても同じ見た目をしています。
自分で作る場合は、この2つだけ人に見てもらう価値があります。スマホ対応ができているかの確かめ方に、自分でできる範囲の確認手順を書いています。
自分で作って足りる人と、足りない人
40件を読んだうえで、線を引くならここです。
自分で作って足りるのは、こういう場合です。 名刺やチラシに載せるURLが欲しいだけで、集客は紹介や既存のお客さんが中心。更新は年に数回。問い合わせは電話で受けている。この条件なら、無料のサービスで作って公開まで進めば、それで用は足ります。
足りなくなるのは、ここからです。 予約や問い合わせの件数が売上に直結している。医療・接骨院・士業のように広告表現の規制がある。検索から新規のお客さんを取りたい。この3つのどれかに当てはまると、作ることより「公開後に何が起きているかを測って直し続けること」のほうが重くなります。
規制のある業種は特に注意が必要です。書ける表現と書けない表現が法令で決まっていて、知らずに書いたまま公開すると、後から全ページ直すことになります。うちが原稿の執筆と法令チェックを制作費に含めているのは、ここを分けると事故が起きるからです。
うちが引き受けているのは、どの工程か
今回いちばん多かった「何で作るか決められない」と、2番目の「契約して公開するまで」は、ホームページ制作にまるごと含んでいます。ヒアリングで事業の中身を聞いてから構成を決めるので、事業者さん側で道具を選ぶ場面がありません。ドメインとサーバーはお客様名義で取得して、管理は当方で代行します。
金額は先に出しています。制作は5ページ・原稿の執筆と法令チェック込みで330,000円(税込)、公開後の記事運用とサイト更新が33,000円〜/月(税込)です。記事を書かず、更新と表示の維持だけなら27,500円/月(税込)。ドメインとサーバーの実費が別に年1〜2万円ほどかかります。
ただ、全部まかせてほしいわけではありません。 自分で作ったサイトがすでにあるなら、それを捨てるところから始める必要はありません。詰まっている1工程だけを見て返すために、無料のサイト診断を置いています。申し込みでも契約でもないので、「ジンドゥーで作ったけど公開の仕方が分からない」の一行でも大丈夫です。売り込みはしません。
よくいただく質問
自分で作ったサイトを、途中から見てもらうことはできますか
できます。作りかけの状態でも、公開済みでも構いません。診断ではURLか、まだ公開していなければ何で作っているかを教えてください。作り直しが要るかどうかも含めて返します。
無料のサービスで作ったサイトでも、検索に出ますか
出ます。ただ、今回読んだ40件のうち4件は「検索に出てこない」という相談でした。作った直後は検索エンジンに登録されていないので、そこを済ませていないケースが混じります。無料か有料かより、公開後の手続きと更新の有無のほうが効きます。
ワードプレスとジンドゥー、どちらがいいですか
更新の頻度で決まります。記事を継続的に足していくならワードプレス、数ページを作って置いておくだけならジンドゥーのようなサービスのほうが手間が少なくて済みます。今回の40件でも、両方で挫折している人がいました。どちらが優れているかより、自分が続けられるかで選んでください。
自分で作ったあと、あとから頼むこともできますか
できます。実際、既存のサイトからの作り直しや、公開後の運用だけを引き受ける形もあります。作り直すか直すだけで済むかは、ホームページを作り直すべきか、直すだけで済むかにまとめています。
今回の40件のリストは公開していますか
質問のURLの一覧は公開していません。書いた人が特定できる形になるためです。工程の区分と件数は、この記事の表がすべてです。同じ4つの言葉で検索すれば、同じ相談群にたどり着けます。
まとめ|ホームページを自分で作るか迷ったときに見る場所
2026年9月3日にYahoo!知恵袋の相談40件を読んで、数えた結果です。
- 手が止まった工程で最も多いのは「何で作るか決められない」で15件。コードが読めない(4件)より手前
- 「作る前」と「契約して公開するまで」を合わせると、40件のうち22件
- スマホでの見え方と問い合わせフォームの相談は0件。困っていないのではなく、自分では気づけない
- 事業のためにホームページが要る人は15件。投稿年は2020年以降が20件で、いまも起きている
自分で作るかどうかを決める前に、自分が止まりそうなのは9つのうちどれかを先に見てください。道具選びで止まりそうなら、比べる時間より、要件を書き出す時間のほうが効きます。公開の手続きで止まりそうなら、そこだけ人に頼む選択肢もあります。
止まっている工程が1つ分かっているなら、無料のサイト診断に一行送ってください。そこだけ見て返します。
<!-- measured --> 測定日:2026年9月3日/測定方法:Yahoo!知恵袋の検索結果を「ホームページ 自分で作る」「WordPress 挫折」「Jimdo 作れない」「ペライチ 難しい」の4語で開き、上から順に本文まで読んだ40件を分類。総件数の表示値は分母に使っていません。質問文は要約し、質問者が特定できる記述は載せていません。
