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ゆーたか YUTAKA — MEDICAL & LEGAL WEB
2026.09.24コラム

スマホだと文字が小さいと言われる方へ|同業190サイト超を実測

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スマホだと文字が小さいと言われる方へ|同業190サイト超を実測

「ホームページ、スマホで見ると字が小さくて読めないんですよ」。患者さんや利用者さんのご家族、取引先から、こう言われたことはありませんか。自分のスマホで開いてみると、そこまで小さくは見えない。どこを直せばいいのか、そもそも直すほどの話なのかが分からない。

Yahoo!知恵袋には、同じところで止まっている相談がいくつも残っています。2020年の相談では、昔作ったホームページが「スマホ対応していないので見にくい」と言われ、直すのにいくらかかるのかを聞いていました。2026年3月には、福祉の事業所の方が「スマホ対応しているはずなのに、実際にスマホで見ると見づらい」と書いています。業者にスマホ対応で作ってもらったのに、ページによっては横に何度もスクロールしないと読めない、という2022年の相談もありました。

僕は新潟で医療機関・接骨院・士業のホームページを作っています。以前、スマホ対応しているかを30秒で確かめる方法を士業15サイトで書きました。あの記事は「対応しているか、していないか」の話です。今回は、対応しているように見えて、それでも文字が小さいのはなぜかを、数を増やして測りました。

2026年9月24日、新潟の接骨院・社労士・訪問看護・訪問介護の名簿からサイト209件を、スマホの幅(375px)で実際に表示しました。測れた195サイトのうち、画面全体が縮小されて文字が豆粒のようになっていたのは18サイトです。本文の文字が16px以上あったのは54サイト(28%)にとどまりました。

自分のサイトがどれに当たるか分からない方は、無料のサイト診断にURLをお送りください。この記事と同じ測り方で、文字の大きさと横幅をお返しします。

<!-- def --> viewport(ビューポート)の指定とは、スマホのブラウザに「この端末の画面の幅に合わせてページを組んでください」と伝える、HTMLの冒頭の1行のことです。この1行が無いと、スマホはページをパソコンの幅(多くは980px前後)で組み立ててから、画面に収まるように全体を縮めて表示します。

何を、どうやって測ったか

測定日は2026年9月24日です。

手元にある4つの名簿(新潟市の接骨院115院、社労士137事務所、訪問看護102事業所、訪問介護170事業所の実測記録)から、サイトのURLが分かっている293行を取り出し、同じドメインを1件にまとめて209件にしました。

その209件のトップページを、iPhoneと同じ幅(横375px・縦812px)のスマホとして、ブラウザで実際に表示しています。HTMLを読むだけでなく、画面に描いた結果を測りました。見たのは次の4つです。

  • viewportの指定……HTMLに書かれている中身そのもの
  • 全体の縮小……ページが何pxの幅で組まれたか。375pxより広ければ、その分だけ縮めて表示されている
  • 横のはみ出し……ページの横幅が画面の幅より広いか
  • 本文の見た目の大きさ……画面に出ている文字の大きさを、文字数で重みを付けて真ん中の値をとり、縮小の倍率を掛けたもの

開けたのは195件です。開けなかった14件は、ドメインの名前が引けないもの4件、ページが見つからない(404)4件、アクセスを断られた(403)3件、30秒待っても開かないもの2件、文字がほぼ無いページ1件でした。

なお、Androidの一部のブラウザには、縮小表示のページで文字を自動で大きくする機能があります。その端末では、1の「全体の縮小」に当たるサイトの文字が、今回の数字より大きく見えることがあります。

もう1つ、Yahoo!知恵袋も数えました。「ホームページ スマホ 文字 小さい」「スマホ サイト PC表示になる」など20語で検索し、一覧を延べ1,231件(重複を除いて1,120件)読みました。スマホでの見え方の話に絞った351件は、質問ページをすべて開いています。そのうち、自分のサイトの表示で困っている104件を、題と本文の冒頭まで1件ずつ読んで分けました。質問文はそのまま引用せず、短く言い換えています。

スマホで文字が小さく見える原因は何か?

測った195サイトを、原因ごとに分けるとこうなりました。

状態件数割合
viewportの指定が「端末の幅に合わせる」17188%
viewportの幅を数字で固定(480pxなど)168%
viewportの指定が無い84%
全体が縮小表示になっていた(指定の有無を問わず)189%
幅は合っているが、横にはみ出していた53%
拡大(ピンチ操作)を禁止する指定があった2111%

9割近いサイトは、viewportの指定が正しく入っていました。「スマホ対応していない」サイトは、もう少数派です。

それでも文字が小さく見える理由は、大きく3つに分かれました。

1. 画面全体が縮小されている(18サイト)

18サイトでは、ページが475〜1,030pxの幅で組まれ、375pxの画面に縮めて表示されていました。内訳は、viewportの指定が無いか幅を数字で固定している24サイトのうちの14サイトと、指定は正しいのに中身がパソコンの幅で作られていて、ブラウザが縮めて収めていた4サイトです。

18サイトのうち15サイトは、本文の見た目の大きさが12px未満でした。いちばん小さいもので4.6pxです。パソコンでは12pxの文字が、981pxの幅で組まれたうえで375pxに縮むと、画面上は4.6pxになります。ある接骨院のサイトを実際に表示すると、診療時間の表もアクセスの地図も、指で広げないと読めない大きさでした。

2. 対応はしているが、本文の文字そのものが小さい(最多)

幅が正しく合っている177サイトでも、本文の文字は14px前後が中心でした。いちばん多かったのは14px(61サイト)で、16pxは41サイトです。

本文の見た目の大きさサイト数割合
16px以上5428%
14〜15px台8946%
12〜13px台3518%
12px未満179%

分母は測れた195サイトです。全体の真ん中の値は14.0pxでした。

14pxは、パソコンで見るぶんには普通の大きさです。スマホは画面を目に近づけて読むので、パソコンと同じ指定のままだと、老眼が始まった方には小さく感じられます。「自分のスマホでは読める」のに「小さいと言われる」ときは、まずこの形を疑ってください。数でいちばん多いのもこの形でした。

3. 読めない人が拡大できない(21サイト)

viewportの中に「拡大させない」指定(user-scalable=no や maximum-scale=1)が入っていたサイトが21ありました。文字が小さいと感じた人が、指で広げて読むことができません。

iPhoneのSafariは、iOS 10からこの指定があっても拡大できるようになっています。一方、Androidのブラウザでは、端末の設定を変えていない限り指定どおり拡大が止まります。院長先生のiPhoneでは広げられても、患者さんのAndroidでは広げられない、ということが起こります。

業種ごとの違い

業種測れた全体が縮小横にはみ出し拡大禁止本文16px以上
接骨院4341520
社労士4261316
訪問看護553277
訪問介護5551611

本文が16px以上あったのは、接骨院で43サイト中20、訪問看護では55サイト中7でした。割合にすると47%と13%です。

知恵袋で困っていたのは、どこだったか

自分のサイトの表示についての104件のうち、2件は同じ相談の重複でした。残りを読んで、題材に当たる67件をこう分けています。

困っていたこと件数
文字の大きさをどう決めるか、一部だけ変えたい16
全体が縮小されて、文字が小さい11
横にはみ出す、左右に動いてしまう11
スマホ対応していない、直したい、費用が知りたい10
対応したはずなのに崩れる10
逆に、パソコンと同じ表示のままにしたい9

相談は2012年から2026年まで、毎年のように出ていました。「全体が縮小されて小さい」相談には、1,000pxの固定幅で作ったサイトがスマホで均一に縮んで見える、という説明がありました。測った18サイトと同じ作りです。

「パソコンと同じ表示のままにしたい」という相談が9件あったのも目に付きました。スマホでもパソコンと同じ見た目で見せたい、という作り手の希望です。ただ、閲覧する側に「スマホ対応のサイトと、拡大すれば読めるパソコン表示のサイトのどちらが見やすいか」と聞いた相談では、ベストアンサーが「横スクロールが要るサイトはそれだけで論外」と答えていました。

自分のサイトで確かめる3つの手順

測り方を、スマホ1台でできる形に直しました。

  1. 自分のスマホで、トップページを開く。開いた直後に、ページ全体が画面に収まっていて文字が細かければ、1の「全体の縮小」です
  2. 本文を、目から30cmほど離して読む。そのまま読めなければ、2の「文字そのものが小さい」です
  3. 本文を2本の指で広げてみる。広がらなければ3の「拡大禁止」です。iPhoneでは広がることがあるので、できればAndroidでも試してください

画面の上のほうだけ固まって見える、というときは、スマホでヘッダーが画面の3割を占めていた記録も参考になります。僕が自分のサイトで測って直したときの数字を載せています。

直すときに、どこまで手を入れるか

3つの原因で、直す範囲がまったく違います。

  • 全体の縮小……viewportの1行を足すだけでは直りません。1行を足すと、今度はパソコンの幅で作った表や画像が画面からはみ出します。多くはレイアウトの組み直しになります
  • 文字そのものが小さい……サイト全体の文字の指定(CSS)を1か所変えれば、全ページに反映されることが多いです。ただ、文字を大きくすると1行に入る字数が減り、ボタンや表の中で折り返しが崩れることがあるので、変えたあと全ページを確かめます
  • 拡大禁止……viewportの行から該当の指定を消すだけで済みます。いちばん手間が少ない直し方です

どれに当たるかは、HTMLを開けば数分で分かります。「作り直しましょう」と言われたら、どの原因だからなのかを聞いてください。

まとめ|ホームページがスマホで文字が小さいときの見分け方

  • 新潟の同業195サイトのうち、viewportの指定が正しく入っていたのは171サイト(88%)。「対応していない」サイトはもう少ない
  • それでも本文が16px以上あったのは54サイト(28%)。多いのは14px前後で、パソコンでは普通でもスマホでは小さく感じられる
  • 画面全体が縮小されていた18サイトのうち15サイトは、見た目の文字が12px未満だった
  • 拡大を禁止する指定が21サイトにあり、Androidでは指で広げても読めない

自分のサイトがどれに当たるか、手元で測るのが面倒な場合は、無料のサイト診断にURLをお送りください。375px幅で表示して、文字の大きさ・横幅・拡大禁止の3つを測り、直すだけで済むかどうかをお返しします。料金の目安は制作・運用の料金ページに載せています。

よくいただく質問

スマホの文字は何pxあれば読みやすいですか

目安は16pxです。今回の実測では、16px以上あったのは195サイト中54でした。Googleが公開している検査ツールのLighthouseには、12px未満の文字が全体の4割を超えると「読みやすい文字サイズになっていない」と表示する項目があります。12pxはあくまで「読めない」の境目で、読みやすさの目安ではありません。

自分のスマホでは普通に読めるのに、なぜ小さいと言われるのですか

見る人の目と、見る距離が違うからです。患者さんや利用者さんのご家族には、老眼鏡を外したまま、少し離してスマホを見る方もいます。今回いちばん多かった本文14pxは、パソコンでは普通の大きさなので、作った側が小ささに気づきにくい大きさでもあります。

viewportの1行を足せば直りますか

拡大禁止の指定を消す場合は、1行の書き換えで直ります。全体が縮小されているサイトは、1行を足すと表や画像が画面からはみ出すので、レイアウトの組み直しまで要ることが多いです。

スマホ用に別のサイトを作る必要はありますか

いまは1つのサイトを画面の幅に合わせて組み替える作り方が主流で、別に作る必要はありません。知恵袋でも、パソコン版にページを足したのにスマホ版には追加されない、という相談がありました。別々に持つと、更新の手間が2倍になります。

文字を大きくすると、デザインが崩れませんか

崩れることはあります。1行に入る字数が減るので、ボタンの文字や表の中が折り返されます。文字の指定を変えたあとは、トップだけでなく、料金表やアクセスのページなど表の多いページを必ずスマホで見直してください。

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