「検索したら、説明のところが違う会社の話になっていて分かりにくかった」。お客さんからそう言われて自分でも検索してみたら、会社の名前はたしかに出ているのに、その下の説明文は見覚えのない文章だった。ホームページの文章は直してアップし直したのに、検索結果の説明は変わらない。
これは、Yahoo!知恵袋に実際にあった相談を短く言い換えたものです。ほかにも、連絡先の誤りを直したのに検索結果の説明文には古い電話番号が残っている、社名を変えて1か月たつのに検索結果の会社名だけが旧社名のまま、という相談が並んでいました。自分で書いたはずの説明文が出ずに、トップページの中の文章が勝手に表示される、という相談も複数あります。
僕は新潟で医療機関・接骨院・士業のホームページを作っています。打ち合わせでも「検索したときの説明がおかしい」「どこで直すのか分からない」という話はよく出ます。そこで、近くの同業のサイトが、検索結果の元になる文をどう書いているかを数えました。
新潟の接骨院・社労士・訪問看護・訪問介護のサイト191件のトップページを調べたところ、説明文(meta description)が入っていないか空のサイトが26件(14%)、120字を超えていたサイトが36件(19%)ありました。下層ページを開けた169サイトのうち44サイト(26%)は、トップと同じ説明文を下層にも使い回していました。
自分のサイトの題と説明文がどう出ているか分からない方は、無料のサイト診断にURLをお送りください。この記事と同じ項目で確かめてお返しします。
<!-- def --> メタディスクリプションとは、ページのHTMLの中に <meta name="description" content="…"> の形で書いておく、そのページの説明文のことです。画面には表示されませんが、Googleなどの検索エンジンが、検索結果の題の下に出す説明(スニペット)の候補として読みます。この記事では「説明文」と呼んでいます。
何を、どうやって数えたか
数えたものは3つあります。
1つ目は同業のサイトです。手元にある4つの名簿(新潟市の接骨院115院、社労士137事務所、訪問看護102事業所、訪問介護170事業所の実測記録)から、URLの分かっている293行を取り出し、同じドメインを1件にまとめて209件にしました。この209件のトップページと、アクセスや概要などの下層ページを、2026年9月26日に開いてHTMLのまま保存しています。開けたのは191件、開けなかったのは18件です。
今回の記事では、この保存済みのHTMLから、2026年9月30日にトップページの <title>(検索結果の題の元)と説明文を取り出して数えました。他社のHTMLは、保存するときに <meta charset> を読んで文字コードを判定してから取り出しています。191件のうち9件はShift_JISで書かれていて、ここを読まずに数えると文字化けして「説明文なし」に数えてしまいます。
判定の目安はこうしています。
- 題が長い……全角換算で32字を超える
- 説明文が長い……全角換算で120字を超える
- 説明文なし……説明文のタグが無い、またはタグはあるが中身が空
- 下層と同じ説明文……トップと一字一句同じ説明文が、保存した下層ページのどこかにある(下層を開けた169サイトが分母)
32字と120字は、検索結果で切れやすくなる長さとして制作の現場でよく使われる目安です。Googleは長さの上限を決めておらず、表示の幅に合わせて切り詰める、としています。なので、この線を超えたら必ず切れる、という意味ではありません。
2つ目は自分のサイト yutaka-web.jp です。公開中の80ページのうち、検索に出さない設定(noindex)の1ページを除いた79ページを、同じ目安と、僕が自分のサイトに課している基準(題36字以内・説明文90字以内)で数えました。
3つ目はYahoo!知恵袋です。「検索結果 説明文 違う」「ホームページ 検索 表示 おかしい」「メタディスクリプション 反映されない」など10語で検索し、一覧を延べ383件ぶん読みました。重複を除くと355件です。そのうち、自分のホームページの検索結果の出方に困っている相談を20件選び、質問ページを開いて本文まで読みました。20件とも読めています。投稿日は2009年から2025年までです。質問文はそのまま引用せず短く言い換え、質問者が特定できる書き方はしていません。
191サイトの題と説明文を数えた結果
分母は、トップページを開けた191サイトです。
| 見たもの | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| 題(title)が無い | 1 | 1% |
| 題が32字を超える | 59 | 31% |
| 説明文が無い・空 | 26 | 14% |
| 説明文のタグが2つ以上ある | 11 | 6% |
| 説明文が120字を超える | 36 | 19% |
| 下層にもトップと同じ説明文(分母169) | 44 | 26% |
業種別に分けると、こうなります。
| 業種 | サイト数 | 題32字超 | 説明文なし・空 | 説明文120字超 | 下層と同じ説明文 |
|---|---|---|---|---|---|
| 接骨院 | 43 | 15 | 9 | 9 | 11(分母40) |
| 社労士 | 42 | 13 | 5 | 6 | 8(分母38) |
| 訪問看護 | 54 | 15 | 7 | 13 | 11(分母46) |
| 訪問介護 | 52 | 16 | 5 | 8 | 14(分母45) |
説明文が入っていないのは、接骨院が9件でいちばん多く、43件の2割を超えていました。説明文が無いと、Googleはページの本文から文章を拾って説明を作ります。院の名前のすぐ下に、トップページのどこかの一文が出ることになります。
題のほうは、191件中190件に入っていました。接骨院と社労士の85件に絞ると、80件は題に院名か事務所名が入っていて、地域名と業種名の両方が入っていたのは接骨院で43件中30件、社労士で42件中28件です。題は、ほとんどのサイトで押さえられていました。差が出ていたのは説明文のほうです。
検索結果の説明文は、なぜ変な文になるのか?
191件の説明文を1件ずつ目で読むと、長さや有無とは別に、読んだときに引っかかる説明文がありました。多かった型を並べます(件数は僕が読んで分けたものです)。
| 説明文の中身 | 件数 |
|---|---|
| お知らせ欄や施設紹介の切れ端がそのまま入っている(「新着情報」「一覧を見る」「※画像はイメージです」など) | 3 |
| 同じ文を2回つなげたうえ、文の途中で切れている | 1 |
| 全国の拠点一覧が北海道から始まり、新潟の話が出てこない | 1 |
| 閉じ括弧だけが残るなど、文の形が崩れている | 1 |
| 「『〇〇』についてご紹介いたします。」のような、仕組みが自動で作った文のまま | 1 |
| 「現在満室です」のように、時期が過ぎると事実でなくなる情報 | 1 |
| キーワードをカンマで並べただけ | 1 |
接骨院では、4院がほぼ同じ文面の説明文を使っていました。地域名や口コミの点数は院ごとに変えてあっても、残りが同じだと、検索結果で並んだときに違いが伝わりません。
題にも同じような崩れがありました。題が「Redirecting...」になっているサイトが1件、「ホーム」だけのサイトが1件、説明文まで題に入れて300字を超えていたサイトと、サービス名と地域名を並べて300字を超えていたサイトが1件ずつです。
こうなる理由は、知恵袋の相談20件を読むと見えてきます。相談を中身で分けると、こうなりました。
| 相談の中身 | 件数 |
|---|---|
| 題が思ったとおりに出ない(「あなたのホームページタイトル」のまま、「トップページ -」が勝手に付く、URLがそのまま出る など) | 7 |
| 自分で入れた説明文ではなく、本文の文章が出る | 4 |
| 直したのに、古い連絡先・旧社名・前の地域名が出たまま | 4 |
| どこを直せば変わるのかが分からない | 3 |
| 関係ない会社や、前にそのドメインを使っていた会社の説明が出る | 2 |
原因は大きく3つに分かれます。
- 説明文を入れていない、またはどこで入れるか知らない。 制作会社やホームページ作成ソフトが作ったまま、題や説明文の欄が空だったり、仮の文言が残っていたりします。
- 入れた説明文を、Googleが使わないと判断した。 Googleの公式の説明では、検索結果の説明は主にページの本文から作られ、説明文のほうが内容を正確に表していると判断したときに説明文が使われます。すべてのページで同じ説明文を使うことも、役に立たないとされています。今回の44サイトのように下層で使い回していると、ページごとの説明にはなりません。
- 直してから検索結果に反映されるまで、時間がかかる。 検索エンジンがページを読み直すまでは、前の内容が出続けます。連絡先や社名の相談はこれでした。
変な説明文を直すときの4つのポイント
数えた結果と相談の中身から、直す順番をまとめます。
- トップの説明文を、自分で書いて入れる
院名・地域名・何をしているところか、の3つを最初の一文に入れます。今回、説明文が無かった26件は、ここから始まります。
- 長さは90字前後に収める
Googleに上限はありませんが、スマートフォンでは後ろが切れて表示されます。僕は自分のサイトでは90字以内を基準にしています。大事なことほど前に書いてください。
- 下層ページには、ページごとに別の説明文を書く
料金のページなら料金の話、アクセスのページなら場所の話を書きます。全部に同じ文を入れると、どのページも同じ説明になり、検索した人がページの違いを見分けられません。
- 「満室」「キャンペーン中」など、期限のある言葉を入れない
直してから反映されるまでに時間がかかるので、事実でなくなった文が検索結果に残ります。
直したあとは、Google Search Consoleの「URL検査」から、そのページを読み直すよう依頼できます。依頼しても、すぐに変わるとは限りません。
実績ページ12枚で題と説明文をどう書き分けたかは、制作実績ページを12枚作って分かった、検索の受け皿になる条件に書いています。
自分のサイトを同じ物差しで数えると
yutaka-web.jp の公開79ページを数えると、題と説明文が無いページは0、ページ同士で同じ説明文を使っているページも0でした。一方で、自分で決めた基準(題36字・説明文90字)を超えていたページがそれぞれ8ページあり、どれも2026年9月に公開したコラムでした。記事の題に数字と悩みの言葉を足していくうちに、長くなっていたものです。この記事を公開した時点では、まだ直していません。基準を決めて機械で数えていても、書く側が長くしてしまえば超えます。
よくいただく質問
説明文を入れたのに、検索結果に出てくるのは本文の文章です。なぜですか
Googleは、説明文よりも本文のほうが検索した言葉に合っていると判断すると、本文から説明を作ります。検索する言葉によって出る説明が変わることもあります。説明文に院名・地域名・何をしているかを入れておくと、院の名前で検索されたときに使われやすくなります。
説明文は何文字くらいで書けばいいですか
Googleは長さの上限を決めていません。ただ、表示は画面の幅で切られるので、僕は90字前後を目安にしています。今回の191サイトでは、120字を超えていたのが36件ありました。長い場合は、前半だけで意味が通るように並べ替えてください。
直してから、どれくらいで検索結果に反映されますか
決まった日数はありません。検索エンジンがページを読み直した時点で変わります。知恵袋の相談では、1か月たっても旧社名が残っているという例がありました。Search Consoleの「URL検査」で再読み込みを依頼すると、待つ時間を縮められる場合があります。
全部のページに同じ説明文を入れてはいけませんか
Googleは、すべてのページで同じか似た説明文を使うことを勧めていません。今回は下層を開けた169サイトのうち44サイトがトップと同じ説明文を使っていました。ページごとに書けない場合は、トップと主なページだけでも別々に書くのが現実的です。
題にキーワードをたくさん入れたほうが、見つかりやすくなりますか
キーワードを並べただけの題は、Googleが別の題に書き換える原因になります。今回、300字を超える題が2件ありましたが、検索結果では後ろが表示されません。院名・地域名・業種名が入っていれば、30字前後で足ります。
まとめ|説明文は、入れていないか使い回しているサイトが多かった
2026年9月26日に保存した新潟の同業191サイトのトップページを数えると、題はほとんどのサイトに入っていた一方で、説明文が無いサイトが26件、120字を超えるサイトが36件、下層で同じ説明文を使い回しているサイトが44件ありました。お知らせの切れ端や、ほかの拠点の住所が説明文になっているサイトもありました。
検索結果の説明が変な文になるのは、説明文が無いか、ページの中身と合っていないために、Googleが本文から文章を拾っていることが多いと考えられます。トップの説明文を院名・地域名・業種で書き直し、下層はページごとに分ければ、検索したときに見える説明を自分で決めやすくなります。
自分のサイトの題と説明文がどう出ているかは、無料のサイト診断で、この記事と同じ項目を確かめてお返しします。説明文の書き直しを含めた制作の範囲と料金は、サービスと料金に載せています。
