「保守って、毎月なにをしてもらっているんですか」。
契約中の方から聞かれることがあります。これは良い質問です。むしろ聞かれないほうが危ない。何をしているか分からないまま払い続けている状態は、解約の理由が「価値が見えなくなったから」になるということだからです。
保守の相場は、個人だと月3,000円から10,000円くらいです。うちは27,500円なので、単純に価格だけを並べたら高い部類に入ります。だから中身を出します。比べるべきは金額ではなく作業だと考えているからです。
プランと金額の一覧はサービスと料金の考え方にまとめてあります。この記事は、その金額の中身を工程まで分解したものです。
<!-- def --> ホームページの保守とは、公開したあともサーバーとソフトを動く状態に保ち、崩れた表示や届かないフォームを見つけて直し続ける作業のことです。
前提:3つのプランがあります
| プラン | 月額(税込) | 中身 |
|---|---|---|
| 保守のみ | 27,500円 | 更新と表示の維持 |
| 保守+Googleマップ運用 | 49,500円 | 上に地図の運用を追加(単品合計より11,000円安い) |
| 記事運用を足す | 71,500円 | さらに月1本の記事を追加 |
| 記事運用のみ | 33,000円〜 | 記事・広告表現チェック・更新対応 |
以下、それぞれで毎月していることです。
保守(27,500円)でしていること
1. 表示が壊れていないかを見る
ブラウザとスマートフォンの更新で、レイアウトは静かに崩れます。壊れたことに気づくのは、たいてい患者さんや依頼者さんのほうが先です。そうなる前に、こちらで見ます。
見るのはパソコン・タブレット・スマートフォンの3つの幅。文字がはみ出していないか、画像が読めているか、ボタンが押せる大きさで出ているか。
2. 問い合わせフォームが実際に届くかを試す
これがいちばん怖い項目です。フォームが止まっていても、画面上はエラーが出ません。届かないことに誰も気づかないまま、問い合わせだけがゼロになります。
毎月、実際にテスト送信して、受信箱に届くところまで確認します。
3. 期限が切れるものを見張る
ドメイン、サーバー、SSL証明書。どれか1つでも切れると、サイトは表示されなくなります。SSLが切れた場合は「安全ではありません」という警告が出るので、来た人が引き返します。
期限は管理表で持っていて、切れる前に手続きします。
4. 掲載している情報が現在のものかを確認する
診療時間、休診日、電話番号、担当者、料金。変わったのにサイトだけ古いままというのが、いちばん多い事故です。年末年始やお盆の休診案内も、この枠でお預かりします。
5. リンクが切れていないかを見る
外部のページはこちらの都合と関係なく消えます。参照先が消えていたら、差し替えるか外します。
6. 新しく載せる文章の広告表現をチェックする
お知らせを1本足すときも、料金を1行変えるときも、ここを通します。
クリニック・歯科なら医療広告等ガイドライン、接骨院・鍼灸院ならあはき・柔整の広告ガイドライン、士業なら各会の規程。業種でかかる法律が違うので、チェック表も分けています。見ている項目は公開する前に見ている29項目に全部出しました。
ここが、月5,000円の保守との違いがいちばん出るところだと思っています。文章に手を入れる作業だからです。
Googleマップの運用(+22,000円)でしていること
こちらは契約後の90日と、それ以降で中身が変わります。
最初の90日でする初期整備
- Googleビジネスプロフィールの情報を総点検(診療時間・住所・カテゴリ・属性・写真)
- 写真の整備(撮影ガイドをお渡しして院で撮っていただき、こちらで選定・登録)
- クチコミ返信の型づくり(過去分への返信と、今後の返信テンプレート)
- 院内のクチコミ導線の設計(POP・声かけのタイミング)
毎月すること
- 投稿の作成と掲載(月2回から)
- 新着クチコミへの返信(全件)
- 情報の鮮度維持(営業時間の変更、祝日対応)
- 月次レポート1枚
先にお断りしておくと、順位の保証はしません。Googleが、業者が上位掲載を保証すると主張すること自体をポリシーで禁止しているからです。金銭で順位が上がることもありません。約束するのは、Googleが公式に推奨している改善を毎月確実に実行して、数字で報告することです。
謝礼付きのクチコミ依頼もしません。Googleのポリシー違反であることに加えて、あはき・柔整のガイドラインでも明確に禁止されています。根拠が2つある行為なので、やりません。
月次レポートは、契約の中核だと思っています
毎月1枚お送りします。中身は表示回数、検索の経路、電話タップ、今月やったこと、来月やること。それに正直な所見を1つ。
見本を月次レポートの見本に置いてあります。院名は架空、数字はすべてサンプルですが、形式は実際にお送りしているものと同じです。
なぜこれを中核と呼ぶかというと、解約は「価値が見えなくなった日」に始まるからです。作業をしていても、見えなければ、していないのと同じ扱いになります。レポートは報告書であると同時に、契約が生きている証拠です。
記事運用(33,000円〜)でしていること
- 月次のコンテンツ企画とキーワード選定
- 記事の執筆(1本あたり1,500〜3,000字)
- 公開作業
- 既存記事のリライトと更新
- 掲載表現の法令チェック
- 月次ミニレポート(メール1通。アクセスの要点と翌月の記事テーマ案)
ヒアリングは月1回・5〜10分のチャットです。現場の一次情報だけいただいて、あとはこちらで書きます。先生の手を止める時間を最小にするための形です。
まとめ|月額27,500円の保守で毎月していること
- 保守でしているのは6つ。表示の確認/問い合わせフォームのテスト送信/期限の見張り/掲載情報の確認/リンク切れの確認/広告表現のチェック
- いちばん怖いのはフォームです。止まっていても画面にエラーは出ません。毎月実際にテスト送信して、受信箱に届くところまで見ます
- Googleマップの運用(+22,000円)は、最初の90日の初期整備と、毎月の投稿・クチコミ返信・情報更新に分かれます
- 順位の保証はしません。Googleが、業者が上位掲載を保証すること自体をポリシーで禁じているためです
- 月次レポートを契約の中核だと考えています。作業をしていても、見えなければしていないのと同じだからです
よくいただく質問
月5,000円の保守と、何が違うんですか
作業に文章が含まれるかどうかです。
月1万円以下で全部込みというプランは、自動化ツールで回しているか、実質的に何もしていないかのどちらかだと業界の記事でも指摘されています。更新とバックアップだけなら、その金額で成立します。
うちの27,500円は、そこに「広告表現のチェック」と「原稿の修正」が入っています。業種ごとに違うガイドラインを見て、文章に手を入れる作業です。ここを比べていただくと、価格の差の理由が見えると思います。
比べるときは、金額ではなく作業項目を並べてみてください。
契約に縛りはありますか
Googleマップの運用は縛りなしで、毎月やめられます。月次レポートを見て、毎月判断していただく形です。
初月で改善の動き(情報整備の完了と数値レポート)が見えなければ、翌月分は無料にしています。
保守だけ頼むことはできますか
できます。ただ、記事を書かずに更新と表示の維持だけなら、正直に申し上げて他社の安いプランでも足りる場合があります。うちの保守が効いてくるのは、掲載する文章が増えたり変わったりするときです。
お知らせも料金改定も年に数回という状態なら、その旨をお伝えします。合わないものを勧めても、続かないので。
中身を見てから決めてください
いま契約している保守で何をしてもらっているか分からない、という状態でしたら、まず現在のサイトを見せてください。
無料のサイト診断でURLをお送りいただければ、いまの状態と、手を入れるならどこからかをお返しします。無料で、売り込みはしません。
料金の全体はサービスと料金の考え方にまとめています。
